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スターバックスと西武園ゆうえんちのビジネスから見る『消費を促す or 利益をあげるテクニック』
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スターバックスの「プリペイドカード残高の消失」、西武園ゆうえんちの「発行日に使い切らなければ無駄になってしまう独自通貨」は、顧客や消費者に対して「使わないと勿体ない」と思わせる心理効果を誘引します。「使わないと勿体ない」を誘引する3つの心理事象を含めて解説しています。
■ビジネスモデルとも言えるスターバックスの「カード残高の消失」
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◆通称「スタバ」と呼ばれているスターバックス
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アメリカのシアトルで生まれたコーヒーブランドであるスターバックス。
世界中に数万のショップを展開し、世界最大のコーヒーブランドとも言える規模となっています。
日本各地にも多くのショップを出店していて、ありとあらゆる客層に支持されています。
◆プレゼントとして用いられる「スターバックス カード」
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そのスターバックスにはチャージ式のプリペイドカードである「スターバックス カード」があります。
キャッシュレスで快適に利用でき、プレゼントとしてもよく用いられています。
スターバックス店舗のレジ横に展示されていて、¥1,000以上チャージ(入金)すればプレゼント用に包装してもらえます。
購入方法としてはほかにも、相手にメールで送付できる公式サイトでの購入(クレジットカード決済)、公式オンラインストア(My Starbucks会員への登録が必要、送料が発生)、一部のセブンイレブン店舗で購入が可能です。
◆毎年残高の約10%が消失=「10%の利益」に
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そんな「スターバックス カード」ですが、そのプリペイドカードなどの残高には期限が設定されていて、金融ライターのJ・P・コーニング 氏によると、期限切れで失効した残高は2018年だけでも1億5,500万ドル(日本円換算で約163億円)にものぼるそうです(※)。
※スタバは1700億円近くも客からお金を借りている「金融王者」だという指摘
■西武園ゆうえんち独自の「西武園通貨」
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◆1950年に開業した西武園ゆうえんち
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東京都と埼玉県の県境、多摩湖畔に位置する、西武HDが所有している西武園ゆうえんち。
近年は施設の老朽化やそれに伴う大規模アトラクションの撤去により盛況ぶりが失われていました。
そこで「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」をV字回復に導いた「株式会社 刀」(代表取締役CEO 森岡 毅 氏)によって2021年5月に大規模リニューアル。
100億円規模のリニューアル費用をかけて「ゴジラ・ザ・ライド」「夕日の丘商店街」「レッツゴー!レオランド」「銭天堂ザ・リアル」などが新設され、幅広い年代の方々が楽しめる遊園地となっています。
◆西武園ゆうえんちに入場した日にしか使えない「西武園通貨」
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その西武園ゆうえんちでは、リニューアルに伴い独自の「西武園通貨」を導入しました。園内での飲食やアクティビティ、おみやげなどを購入する際には、この「西武園通貨」でしか支払うことができません(自動販売機など一部を除く)。
現代の日本円から西武園通貨に両替させることで、園内の「夕日の丘商店街」の“昭和レトロ”な世界観を演出するために導入したようです。
ちなみに、西武園通貨の「200園」を購入するには¥2,400、「300園」を購入するには¥3,600がかかります。
「1園=¥12」という相場感で、西武園通貨単品での購入以外にも「1日レヂャー切符」と「西武園通貨」がセットになった「得1日レヂャーパック」も販売しています。
◆発行したその日に使い切らなければ無駄になってしまう
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この「西武園通貨」の大きな特徴は「発行当日限り有効」「返金ができない」という点。つまり、発行したその日に使い切らなければ、両替した通貨はムダになってしまうというわけです。
そのため、残通貨消費のために帳尻合わせの買い物をすることになったという声がSNS上であがっています。
また、休日はレストランやアトラクションだけでなく、園内通貨の交換所にも長蛇の列ができているというケースも。
園内のほとんどで必須になる「西武園通貨」の交換所に行列ができてしまうのはつらいところですが、通貨の交換所を増やすなどの対策をしているようですし、東京ディズニーランドやそれこそUSJでも休日はどのアトラクションもレストランも行列ができがちなので、リニューアルからそれほど時間が経過していない段階では(ある程度は)仕方がないかなと思いますが。。
■残高や独自通貨の消費を誘引するトリガーに
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上述の2つのビジネス(モデル)の特徴をまとめると以下のようになります。
↓
この続きでは、顧客や消費者に「使わないと勿体ない」と思わせる
心理テクニック3例について解説しています。
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株式会社SBSマーケティング コンテンツマーケターより。