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ラテン語の格言 (05)「とがった棘から柔らかい薔薇の花が生まれる」

・Aspera spina creat molles rosas.
 (とがった棘から柔らかい薔薇の花が生まれる)

 この格言は、人生の困難と美しさが密接に関連していることを象徴的に表しています。薔薇の花の美しさと香りが、棘のある茎から生まれることから、対照的な要素の共存を示しています。
 避けがたい困難は、個人の成長、達成感、そして美しさの源泉となり得ます。それを乗り越えることで、人はより深い経験と洞察を得ることができるのです。
 人生の真価は、楽しい時や安息の時だけではなく、困難や挑戦を通じて得られる教訓や経験にあります。困難を避けるのではなく、それを成長の機会として受け入れ、そこから学び、より充実した人生を築くことが重要です。

・Bonus iudex damnat improbanda, non odit.
 (罪を憎んで人を憎まず)
 ※原文直訳は「良い裁判官は不当行為を罰するが、それを憎みはしない」

・Ars adeo latet arte sua.
 (技巧が技巧を隠す)
 ※技術が高度な作品はその技術の存在すら気付かせない

・Disciplus est prioris posterior dies.
 (明日は今日の弟子)
 ※明日という日は今日を礎にして存在するから経験が重要

・Petite et accipietis.
 (求めよ さらば与えられん)
 ※新約聖書に出てくる言葉。
  求める相手を神に限定しないのが現実的な考え方

・Manus manum lavat.
 (魚心あれば水心)
 ※原文直訳は「手を洗うのはもう一方の手」

・Quieta non movere.
 (触らぬ神に祟りなし)
 ※原文直訳は「じっとしているものを動かすな」

・Possunt, quia posse videntur.
 (出来ると思えば出来る)

・Flamma fumo est proxima.
 (火の無い所に煙は立たない)

・Imago animi sermo est.
 (言葉は心を映す)

・Qui fidelis est in minimo, et in majori fidelis est.
 (小事に忠なる人は大事にもまた忠なり)
 ※新約聖書・ルカ福音書より

・In terra pax hominibus bonae voluntatis.
 (地の善き人々に平和を)
 ※新約聖書・ルカ福音書
 「天の神に栄光を、地の善き人々に平和を」

・Cum Sancto spiritu, in gloria Dei Patris.
 (聖霊とともに父なる神の栄光の中に)
 ※グレゴリオ聖歌 グローリアから

・Ab ovo usque ad mala citaret.
 (卵からリンゴまで歌い続けよう)
 ※最初から最後までをラテン語では卵からリンゴまでと表現する
 ※ローマでは、食事の前菜に卵を食べ、
  デザートとしてリンゴを食べるのが習慣

(2009年12月14日から12月27日)

続き
ラテン語の格言 (06) 「どんな年齢も 学ぶのに若すぎることは無い」

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