【生成AIパイロット校実践事例紹介】高校生が自発的にPepperのプログラミングを行い、その作品を使った人の反応を間近に感じる醍醐味-愛知県立東海樟風高等学校/堺市立堺高等学校
みなさん、こんにちは!Pepper編集部です🌱
生成AIパイロット校でPepperを体験いただきました。どのようにPepperを活用されたのか、お話を伺いました✨
今回は高校生が自主的にPepperを活用してくださった事例として、愛知県立東海樟風高等学校、大阪府堺市立堺高等学校の2校をご紹介します。
1校目は、愛知県立東海樟風高等学校の長谷川先生にお伺いしました。
編集部:どのような経緯で、Pepper導入を決めたのでしょうか?
長谷川先生:まずは顧問をしているコンピューター部の生徒たちに、Pepper導入したいか尋ねました。本校の教育方針として、とにかく生徒たちの意欲や自主性を大事にしていますので、生徒たち自身が、Pepperについて調べて、どういうことができるか想定し、その上で「使ってみたい!」という声が複数上がったことから、導入を決めました。
編集部:Pepperが学校に到着した時の反応はいかがでしたか?
長谷川先生:Pepperが本校に到着した時の生徒たちの喜び方や歓声は、他のどのような教材よりも大きいものでした。写真や動画を撮って、家族に自慢した生徒もいるようです。知名度の高さや人型で等身大であることによる存在感がその人気に寄与していると思います。
編集部:その後は、どのような場面でPepperを活用しましたか?
長谷川先生:Pepperが本校に到着したのが、年度末頃でしたので、新たに2年生になる学年が、コンピューター部の新入部員獲得のため、Pepperを活用しました。
具体的には、Pepper専用のプログラミングツール”Robo Blocks”を使って、Pepperが「コンピューター部へようこそ!」と挨拶し、部活動の内容の説明するようにしました。それだけでなく、”Robo Blocks”を使ってPepperにクイズを出題させ、新入生が立ち止まるような工夫をしていましたよ。新入生にとって、遠くから見ても分かるPepperの存在は大きく、足を止める生徒が散見されました。どうやら、その勧誘がきっかけで入部した生徒もいるようですよ。
編集部:今後は、どのようにPepperを活用する予定でしょうか?
長谷川先生:今後は、Pepperプロジェクトを立ち上げて、文化祭など学内行事での活用や、Pepperを使った成果発表会/コンテストである “STREAMチャレンジ”への応募など、目標を決め、取り組んでいきたいと思っています。校内で希望者を募ったところ、早速、複数名の立候補者が現れましたよ。どのような成果物が出てくるか、今から楽しみです!
編集部:他にも、校内の利用範囲を広げる予定があるとか?
長谷川先生:はい、コンピュータ部以外の生徒たちにとっても、生成AIを使った会話アプリなどは魅力的だと思うので、Pepperを日常使いできる環境を作りたいですね。さらには、授業にも取り入れて、生成AIリテラシー教材とPepperを使った授業も実施したいと思っています。
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2校目は、大阪府堺市立堺高等学校の矢野先生にお伺いしました。
編集部:矢野先生、どのような経緯で、Pepper導入を決めたのでしょうか?
矢野先生:パソコンから飛び出した実物を使って、生徒たちに生成AIを身近に感じ、興味を持って欲しいと思いました。実際に目の前にあるロボットと会話をしながら体験ができるという点に魅力を感じ、導入を決めました。
編集部:どのような場面でPepperを活用しましたか?
矢野先生:サイエンス創造科の2年生の有志が10名程度で「チームPepper」を結成し、Pepperのプログラムを作成し学校生活で役立てる、という活動をしていました。
具体的には、修了式や合格者説明会などの行事や催しの際に、Pepperを会場の入口に置き、「チームPepper」が作ったプログラムで、来校者や生徒達に挨拶を行いました。入口を通る人たちの反応を見ながら、制作者の生徒たちは次々に工夫を重ねているようでした。
また、普段は、Pepperを廊下に置き、「チームPepper」以外の生徒たちも自由に使えるようにしていました。廊下では、生成AIを使った会話アプリが人気だったようですよ。
編集部:プログラミングに取り組んだ、生徒さんたちの反応はいかがでしたか?
矢野先生:一部の生徒は大層熱を上げまして、週末に、自宅でプログラミングに取り組み、とても長くて複雑なプログラムを作っていましたよ!Pepperを自分で動かしてみたいという気持ちが、生徒の自発性を喚起していたように思います。担当としても、その様子を見ていて驚きました!
最後に
編集部:
今回ご紹介したどちらの高校でも、生徒さんたちがPepperの活用に関心を持って自主的にPepperのプログラミングに取り組んでくださっていました!しかも、生徒さんが作成したプログラムが新入部員の勧誘や修了式など、学校生活の中で利用されています。制作者となった生徒さんにとっては、「利用者(ユーザー)」となる他の生徒さんの反応を見ながら、ご自身の作品の良い点や改善すべき点などをリアルタイムに感じ取ることができたのではないでしょうか👀
ロボットを自作するほどではないけれど、パソコン上で完結するプログラミングツールでは物足りない、という生徒さんにとって、”Robo Blocks”というビジュアルプログラミングツールと、人型ロボットを通して「利用者」の反応を得る体験との組み合わせが、一味違った学びの機会になっていれば幸いです。ぜひ参考にしてみてください!📚
愛知県立東海樟風高等学校の長谷川先生、大阪府堺市立堺高等学校の矢野先生、貴重なお話を聞かせてくださいまして、ありがとうございました!🙏
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