人生のマイルストーン
僕の仕事はあまりに比較対象が少なく、この道の先輩と言える人もピンポイントにはいないまま、今年ぼくは35歳を迎えてしまう。その代わり色んな凄みのある諸先輩がいてくれる。彼らの背中を見て色んなことを学ばせてもらった。
もう6年か7年前から独自な路線で歩き出している。
いつも何かしらのインプットが必要で常に勉強している。
それでもわからない場合は現場の人に会いに行き教えをこうている。
今日は4月1日。13年前くらいに目黒で新社会人として歩き出したことを思い出していた。思い返すと色んな思い出がある。その思い出の隣にはいろんなひとがいる。みんな本当今でも尊敬してるし、大好きな人たちだ。
旅人が行く先々でいい人々に出会い、道案内してもらってる。
僕のキャリアは、そんなイメージに近いのかもしれない。
本当に旅先でよくしていただいた。いつか恩返ししないといけない。
常に旅の途上のような道を歩いている。
僕にとって描いていた人生のマイルストーンは30歳には自由に仕事してるってところまでだった。その描いた通り、今ぼくは自由に仕事ができている。
想像するって本当に大事なことだと痛感している。
30歳になってからの5年は本当に自由に色んなプロジェクトに関わり、あれこれも松倉くん関わってるのか?と驚いてもらえるようになってきた。何か面白そうなこと起きてると大概君がいるねと言われるのは本当に嬉しいことだ。
だからこそ、この先の道ではより一層孤独な世界が待っていると覚悟している。20代は10代の頃の貯金で。30代は20代の貯金で突き進んでこれた。貯金というのはお金ではなく、出会いや経験や得た知識のことを指している。
すっごい貧乏になるかもしれないし、誰も面白がらないかもしれないし、そのルートは間違ってるかもよって言われるかもしれないけれど、ここから先は自我のみが道しるべだなと思っている。
おかげさまで誰かと自分を比較することの意味のなさも教えてもらったし、色んな自由なものごとを仕掛けさせていただいたけど、一貫して松倉らしいねと先輩に言われたことも背中を押してくれている。
「らしさ」なんてことはおっさんになってからこそ、粘るべきことなのかもしれない。普通にはしないおっさんでいたい。僕の先輩たちは一人たりとも普通な人がいない。アナーキーで野蛮で自由奔放だけど、なぜかその背中を見てしまう。僕もそうなりたいし、そうでありたい。
誰が見てるかわからないけど、もしかしたら、この背中から誰かが学ぶこともあるのかもしれない…なんてデスクで後ろを振り返ったら猫がこっちをじっと見ていた。おまえかよ!
Photo by Valentin from Pexels
いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。