
バグに好かれる話
ブログ、どういう風に使おうかなと考えていますが、
とりあえず徒然な感じで書いてみようと思う。
自分は昔から、ゲームをやっているとバグに出会う事が多い。
物心ついてから最初に起きたバグは、
星のカービィ夢の泉の物語、ステージ2でワープスターがあるところ。
何かの拍子に、ワープスターが消えてしまい、
そして突然謎の「HAL」と書かれたブロック。
小学生の自分には、いったい何が起きたのか分からず、
友達に説明するも、誰もそんなもの見た事ない、と一蹴され、
それから信じてもらいたくて友達の家で再現するために、何度も何度も我が家でステージ2に行き、
遂に、自力でそのやり方を見つけ出した。
そうこうしているうちに、友達付き合いが悪いやつになってしまったが。
そんな小学生時代を過ごした自分にとって、
バグの再現を起こす反復研究など造作も無くなり、
現在、演奏家としての果てしない反復練習に対して、
根性が身に付いたのだと思う。
実際のところ、この「HAL」部屋はバグではなく、ある程度ちゃんと用意されたものだったが、
それを知るのは大人になってからなので、
当時は本当に不思議だった。
後で知ったが、どっかの攻略本に存在については言及されていたとの事で、
自力で見つけた事については、今も自慢話である。
という事で、幼少期よりバグに興味を持ってからというものの、自分でゲームのバグを探して遊ぶ「モンキープレイ」をデフォルトでする様になり、
途中からは反省して普通に遊んでるつもりでも、
探してないのにやたらバグに巻き込まれる事が多くなり、
シンプルにセーブデータが消えた回数は計り知れず、
ゼノギアスでは、ニサンの宿屋でセーブしたら詰んでしまい、
勇者ヤマダくんでは、そのバグに出くわす力を使ってデバッグ調査したり、
最近では、ライブアライブのリメイクでも進行不能バグに出くわしてしまった。
最早覚えてないが、人生で相当な数のバグを食らっている。
このバグに出くわす力は、ゲームそのものだけではなく、攻略本にも発生する事がある。
クロノトリガー ザ・パーフェクトという攻略本があるのだが、通っていた小学校の一室にたまたま置いてあって、
当時、こっそりその部屋に忍び込んで読んでいた。
たまたま開いたページ、本当に偶然だが、
どこかの未来のエリアだったかと思うが、宝箱の中身が取ったばかりの物と違っており、
クロノトリガーだし、もしかして、過去の条件を変えると中身が変わるのかもしれない、と、
相当な研究(開けなかった場合の全宝箱の記録)を始めたのだが、
結果的には、クロノトリガー ザ・パーフェクト内の誤植だった。
その誤植に出会った事で、誤植を発見するのが趣味となり、
ギルティギアの攻略本なんかは愛読書として、沢山読まさせて頂きました。(disってるわけでは無い)
その結果、ゲームに留まらず、どんなジャンルの出版物の変換ミスなども発見してしまう様になった。
なんなら、読んでる本で一々見つけてしまって集中出来ないレベルである。
ただ、それが功を奏したのか、
演奏会のチラシ(フライヤー)の誤字脱字を発見する事がめちゃくちゃ得意になってしまい、
とある演奏家協会に居た時は、印刷前に本当に沢山のミスを見つけられたので、仕事に活かせて良かったとは思う。
そして、遂には楽譜の音符の記譜ミスに過敏に反応する様になった。
ある人に、「橋本さんは譜面の間違いをよく見つけるけど、どうやってるんだ?」と聞かれた事がある。
別にスコアを死ぬほど熟読しているわけではないし、(それなりは読んでるけど)、
特に何もしてないけど、
たまたま気になるところが、音符が間違っていたりする。ある意味、オカルト。
音が変だな、と聞いて思う所はまだ見つけ方が健全なのだが、
和声的にも、なんにもおかしくない所で、突然無性に気になって指揮者のスコアみたら、コントラバスのパート譜がおかしかった事があった。3時間のバレエの曲で、たった1箇所。
オカルトというか、ホラーである。
あれは自分でも不気味だったけど、まあ見つけたし良いか…。
先日より、吹奏楽の団体に賛助でお邪魔しているのだが、
音の間違い、もしくは表記抜けがある譜面というのは、吹奏楽譜は本当に多かったりする。
自分たちは自力で見つけられるので、問題ないと言えば無いのだが、
部活動でやってる子達は、多分そのまま弾いて、なんでこんな難しいのだろう…?と思ってる可能性はあるわけで、
そう考えると、このバグを発見出来る力を使って、記録していった方が、後世のためになるんじゃ無いかなぁ…とか思ったりする。
どこまでやったら出版社に失礼に当たらないか、難しい所…
もしゲームのテストプレイとか、誤植発見機が必要な方は、
もしかしたらバグを発見出来るかもしれないので、是非この無駄にバグに出くわす力を、良い事使ってお力添えさせて頂ければと思います。
1発目のブログから、自分のキャラの落とし所が大変ブレている。
橋本 慎一