子どもへの無条件の信頼〜静かな部屋で〜
私の仕事は[.room(ドットルーム)]〜個性を育てる習いごと〜という教育事業の立ち上げをしている傍ら、鍼灸マッサージの治療をしております。
私が治療させて頂いている方は、治療中話す方、静かにしている方、寝ている方、音楽を聞聴いている方など様々です。
篠田桃紅さんが107歳で他界されましたが、美術家として100歳を過ぎても第一線で活動をされていました。
「いつ死んでもいい」なんて嘘。生きているかぎり、人間は未完成
もっといいものが描けるんだといつでも思っているから次の作品をつくる
足元にも及びませんが、私も「もっと良い施術を・・・」と思い日々治療をさせてもらい、どの方からも学びがあります。
ある方はこちらが聞けば答える程度。しかも、耳は遠くないのですが、普通に話しかけても、まず聞いていない?届かない?ので、何かワンアクション「話すよ」というアクションをするか「あのね、」などと言っておいてから話します。自分の中に没頭しているというか...
しかしながら、私はその方の施術で、いろんな気づき、学びが得られるのです。私はただこの方の状態がもっと良くなるにはどうすればいいかを考えて施術に集中します。
ある時ふと、子どもの教育もこれがいいんじゃないかと。
人間、そして特に子どもは学ぶ動物です。やらされなければ学ばない動物だと思っているのは、そう育てられた大人で、学ぶ環境だけ提供して、あとは静かにしていれば一人でに発見し、学んでいくんじゃないかと。
放っておくというのとは違う、上記のクライアントさんが私を信頼して(?くれてると思います)、治療を受けてくださるように、子どもたちを信頼して、環境を提供しさえすればいい。
学校で一方的に学ばされるから、その反動で家では何もしたくなってしまう。宿題を出されるから親はやらない子どもにイライラする。エネルギーの無駄だらけと感じるのは私だけでしょうか?
すべての子どもが自分の「好き」「楽しい」を見つけ、探求できる教育。
宇宙に存在する森羅万象はすべて、大きな宇宙という生命の一部なのであり、けっしておのおのが偶然に生み出されたものではない。どれ一つとっても宇宙に必要だからこそ、存在しているのです。
(『生き方』稲盛和夫)