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戦略は誰でも立てられる2

佐伯です。

前回は戦略についてそれほど書いていないので、今回はもう少し具体的に述べたいと思います。

実際に企業戦略や事業戦略を作成する時には、綿密なヒアリングや多くの分析を行いますが、解りやすくするために自作のフォーマットを使用します。図は私が戦略を立てるために作成したシートです(画像がおさまりきらずすみません)。

実はこの図は、元々大学生に将来計画を考えてもらうために作成した資料を改良したものです。学部や学科にもよりますが、僕が勤務していた経営学部などでは、特に将来の目的や目標を持っていない学生さんも少なくありません。そのため、「STEP1」では1年生の現状を記入してもらいます。次に「STEP5」に、将来の目標を記入してもらいます。この目標はどんなものでも構いません。勿論学生生活の中で変わることもありますから。「STEP1」と「STEP5」を記入したら、現状と目標の差を考えて、2、3、4、のステップを記入していきます。この時大切なのは、時間や能力などが実現可能であることと、ステップの順序が適切であることです。お分かりかと思いますが、STEP1~4は学年に相当します。途中で目標が変わったら、その時点から内容を修正します。
左上の三角は3段階に分け、上から「戦略」「作戦」「戦術」に相当する内容を記載します。右下の木の絵は、目標の根幹となる気持ちや考え方(幹)と必要な枝葉のキーワードを記します。こうしてそれぞれが適切に目標に到達できるよう、それぞれの階段を自分で設定します。

実は企業戦略や事業戦略も同じです。いきなり目標を達成することはできませんから、プロセスと段階を明確にして、戦略を立てます。

時々経営者の方から、戦略という言葉を使うと「小手先のテクニック」のように言われることがあります。しかし戦略とは、ゴールへの適切な道筋です。たとえば囲碁や将棋、スポーツ、料理だって、適切な手順を組み立てられなければ、「テクニック」だけ知っていても結果を得られないのと同じです。
皆さんも今後に備えて、是非自分の目標へ到達するための`階段(ステップ)'を組み立ててはいかがでしょうか。

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