オオセ
とってもかくれんぼ上手
オオセは、日光が届くほどの浅い海に生息している。他のオオセの仲間と同様、海底で他の生物に見つからないよう擬態して、周囲に溶け込みながら隠れている。
オオセの仲間は、噴水孔を利用して呼吸をするため、絶えず泳ぐ必要がない。そのため、獲物を待ち伏せすることが可能である。浅瀬にいるため、近づいてきた人に咬みつくこともある。いったん咬みつくと、なかなか離さないため注意が必要である。
めかぶのヒトコト
多くの水族館で飼育されているので、あちこちで見ることができる。ぜひ探してほしい。皮弁(体表の一部が変化した毛状の突起)をチェック!
こぼれ話
地方によって「キリノトブカ」など、さまざまな呼び名がある。
【サメ雑学】サメのヒレの仕組み
サメの骨は軟骨なので、体に柔軟性がある。曲げたりねじったりすることが可能で、泳ぐときもうまく筋肉を縮めたりして調節し、体をS字状に曲げながら泳ぐ。このときにヒレも動かすことで体のバランスをとり、泳ぐ力を生み出している。すべてのヒレには、それぞれの役割がある。
第1背ビレ
体の横揺れを防ぎ、体を安定させる役割
第2背ビレ
必ず腹ビレよりも後ろに位置しており、バランスをとり、推進力を手助けする役割
胸ビレ
左右に1 つずつあり、上下の動きを安定させる役割
腹ビレ
左右に1 つずつあり、左右の動きを安定させる役割。オスには「クラスパー」が付いている
尻ビレ
尾ビレの近くに位置し、推進力を生み出す役割を担っている
尾ビレ
種によっていろいろな形をしており、多くのサメは上半分(上葉)が長く、下半分(下葉)が短い。尾ビレを左右に振ることで推進力を生み出す
これらすべてのヒレをうまく使い分けることで、すばやく泳ぐことを可能にしている。なお、尻ビレがない種や、第2 背ビレがない種もいる。