ラブカ
妊娠期間は世界でイチバン長い約3年!
ラブカは、原始的な特徴を残した姿から、「生きた化石」と呼ばれている。頭をくねらせて泳ぐ姿や、細長い姿から「ウナギザメ」ともいわれる。
歯は三つ又状で、300本ほど生えている。アゴはほぼ固定されているので、現代のサメのように口を前方に突き出すことができず、咀嚼することも苦手とされている。泳ぐことも得意ではない。妊娠期間は3年ほどで、世界でいちばん長いといわれている。
めかぶのヒトコト
ラブカは古代ザメの「クラドセラケ」と似ているといわれている。古代魚が好きな私からすると魅力的でステキ。
こぼれ話
泳ぐことが苦手なのに、速い動きのイカを捕食しているという謎がある。
【サメ雑学】子宮の中で胎児が共食いするサメもいる
サメは一般的な魚類と違い、交尾により繁殖する。出産方法は2つに分けられる。産む卵の数や子の数は、種により異なる。
1)卵を産む卵生:約4 割がこのタイプ
2)体内で子を育てて産む胎生:約6 割がこのタイプ
2)の胎生は、大きく3つのタイプに分かれ、子の育て方がそれぞれ大きく異なる。
a)胎盤型
母体の胎盤からへその緒を通じて栄養を得て、育つ。
b)卵黄依存型
母体から栄養を得ず、自分の卵黄のみで育つ。
c) 卵食・共食い型
母体が食用として子宮内に排卵した無精卵を食べて育つ。また、無精卵とは別に、同じ子宮内にいる胎仔を食べて育つタイプもいる。