シロボシホソメテンジクザメ
もっちりしたズングリ体型を堪能せよ!
シロボシホソメテンジクザメは、ずんぐりした体型で、非常に発達した鼻弁がある。底生で夜行性。生命力が強く、水上でも10時間以上生きていられるとされ、引き潮で取り残されても、ある程度は生存できる。水上では目を守るために、眼球を収納することができる。
近縁種のアオホソメテンジクザメとの区別は、体に斑点があることや皮歯が大きいこと、第1背ビレ、第2背ビレと胸ビレ、腹ビレが、それぞれほぼ同じ大きさであることでできる。
めかぶのヒトコト
ずんぐりムックリで黒っぽい体に「星」がいっぱい散ったようなかわいいサメ。吻の丸い感じも癒し。サメと「星」が見たい人は、シロボシホソメテンジクザメを見にいこう。
こぼれ話
アゴの力と吸引力が強いので、一度咬んだらなかなか離さない。
【サメ雑学】サメの歯は一生で3万本生え変わる
人とは異なり、サメの歯はいくらでも生え変わる。人の歯は、歯根によって支えられているが、サメの歯には歯根がなく、歯茎に埋まっているだけだ。つまり、歯は骨の表面に載っているだけなので、ベルトコンベア式に内側から外側に向かって、生えては抜けるを繰り返す。
生えるスピードや本数は、サメの種によって違うが、一生に約3万本は生え変わる。これは1週間に1度、早い種では2~3日に1度という頻度だ。
歯の形は、ホホジロザメが口を開いたときに見える、三角形で鋭い歯のイメージが強いが、それぞれの種が食べる餌によって変わってくる。
・押しつぶす歯
ネコザメなどが持つ、平らで薄い歯。ウニやカニ、貝などを前歯で押さえ、後歯の平たい歯で押し、すりつぶす。
・三角形の歯
ホホジロザメなどが持つ、ふちがギザギザしたナイフのような歯。噛みついた獲物の肉に歯を食い込ませ、頭を左右に振ることで切り裂く。
・突き刺す歯
ミツクリザメやアオザメなどが持つ、「太い針」のような細くて長い歯。動きがすばやい獲物をこの歯で串刺しにして捕獲する。
・切る歯
イタチザメなどが持つ、ノコギリの刃がついた「缶切り」のような歯。ウミガメの硬い甲羅なども砕き、頭を左右に振ることで切り裂く。
・引っかけて押さえる歯
ネコザメやホシザメなどの前歯。ウニやカニ、貝などを押さえつけて捕獲する。