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今こそブラックミュージックを聴こう #呑みながら書きました


はい、皆さんご存じの通りせんじう、先日アメリアkで白人警察により無実の黒人男性が殺害されるという事件が起きまして、わたすもですね、大いに心をいたwめておりますよ。
わたしはブラックカルチャーがだいすきでして、大学で研究もしておりましたし、北米における黒人差別の歴史を学んできた身としては、あのさ~~~公民権運動から何年経ってると思ってるんですか???? え???? という憤りを、隠してましたすみません。だってtwitterで政治的な話するとmんな怖がるじゃん。ごめんて。
今日はお酒も入ってますのでね、怒りを原動力にブラックミュージックのすばらしさを語ろうかなとね、思っておりますよ。

今日本で流行っているシティポップもソウルミュージックに90年代渋谷系ポップスをかけ合わせたような音楽ですよね。
ちなみに渋谷系のルーツは80年代イギリスのネオアコースティック(ソウル・ディスコと並んでわたしが最もすきなジャンルです)で、更に言うとネオアコもブラックミュージックから大いに影響を受けています。
乱暴な言い方をすると、おしゃれな音楽のルーツを辿るとだいたいブラックミュージックに行き着きます

今回は初心者でも聴きやすいしゃれおつな曲を中心に、ジャンル別にわけて紹介していきます。Black Lives Matter!!!!!


【黒人のたましい(byデュボイス)の叫びを聴け!! SOUL編】


Niteflyte - "You Are" (1981)

ん? なんかどっかで聴いたことあるな〜? と思ったそこのあなた。
そうですよ。SMAPの「がんばりましょう」の元ネタですよ。

ジャニーズに限らず、アイドルソングにはこういう小ネタが仕込まれた楽曲が多いので掘ってみると楽しいです。
特にハロプロはつんく♂さんがブラックミュージックすきなのでソウル・ディスコ・ファンク系の良曲がざっくざくです。宝の山です。

詳細は後述しますが、HipHopやR&Bのサンプリング元を辿って聴き比べるというのもブラックミュージックの楽しみ方のひとつです。


Denise LaSalle - "I'm So Hot" (1980) 

めちゃめちゃハッピーで踊れるソウルです。
デニース・ラサルの旦那さんもスーパーウルフというラッパーでして、この曲をサンプリングした"Can Do It"というナンバーを同年にリリースしております。ギターのカッティングが最高にかっこよくて痺れます。




【とりあえず踊っときゃハッピーだから DISCO編】


Diana Ross - "The Boss" (1979)

ブラックミュージック界の女王ダイアナ・ロス様が誇るスーパー名曲です。
クラブやバーでかかると無条件でブチあがる曲のひとつ。

若者が多いクラブではなくディスコ世代のお兄さま・お姉さまが集まるソウルバーに行くと、当時流行っていた踊り方やステップの踏み方を教えてもらえるのでめちゃくちゃ楽しいですよ。
酒飲んで踊ったら年齢関係なく全員友達です。


Cheryl Lynn - "Got To Be Real" (1978)

ドリカムの「決戦は金曜日」の元ネタですね。気持ちいいくらいそのまんまです。
こちらもクラブやバーでかかると無条件で以下略。


【怖くないから聴いてみて HipHop編】


Warren G - "I Want it All" (1999)

HipHopってなんかイカつくて怖いイメージ…というそこのあなた。
西海岸には主にソウル・ファンクをサンプリングしたチルでおしゃれな曲が多いです。歌詞の内容は酒、ドラッグ、女、俺たちギャングスタ!って感じで下品ですが、まぁ時代が時代なので…。
最近はどちらかというとケンドリック・ラマーやチャイルディッシュ・ガンビーノなどの社会派ラッパーが売れていますね。

元ネタはデバージのI like itです。この曲だけでご飯3杯いけるくらいすきです。


De La Soul - "Me Myself And I" (1989)

続いて東海岸のしゃれおつ代表、デラソウルです。マッチョなHipHopは苦手…というあなたでも聴きやすい、ちょいナードでギークなグループ。
彼らは2017年に開催されたSoul Campというフェスで来日してましたねー。ライブの真っ最中にナンパされて困ってたのに、隣にいた当時の恋人に見て見ぬふりをされ、そのあと喧嘩になりました。苦い思い出です。


【閑話休題。おもしろいアプリを紹介するよ】

先ほどもチラッと書いたのですが、ブラックミュージックの楽しみ方のひとつとして、曲の元ネタを探して聴き比べるというのがあります。
でもそこまで音楽詳しくないし、調べ方もよくわかんないよ…というあなたにぴったりのWEBサイトがこちらです。

WhoSampled
https://www.whosampled.com/

もうね、これは神サイト。試しにページ上部にある検索窓になにか1曲入力してみてください。
なんとですね、その曲がサンプリングされている/している曲一覧が一瞬で出てくるのです!!! 神だ!!!

有料のアプリ版もありまして、こちらにはSpotifyやApple Musicのライブラリを読み込んでくれる機能がついてます。バグも多いですが楽しいです。

こんな感じで表示されます。

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(わたしがつくったプレイリストの一部です)

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(曲をタップすると…)

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(けっこういろんな曲に使われてた)

無料版サイトだけでも十分楽しめるのでよかったら遊んでみてください。
聴く音楽の幅や知識がぐっと広がること間違いなしです。


【デートの夜にはこれだ!! R&B編】


それでは張り切って後半戦いってみましょう。

Grover Washington Jr. - "Just the Two of Us (feat. Bill Withers)" (1981)


こちらも数え切れないほどの楽曲にサンプリングされているド定番ソングです。
巷で話題の藤井風さんもカバーしているようですね。耳と目が幸せです。



この曲、先述した腰抜けの元恋人とクリスマスデートで訪れたお店でかかっていました。そのあとに付き合った人たちともいろいろな場面で一緒に聴いて思い出を塗り替えております。
今はフリーなので、また一緒にこの曲を聴いてくれる塩顔でリベラルで話し合い歩み寄りができる方がいらっしゃいましたら結婚してください。


Aaliyah - "Age Ain't Nothing But A Number" (1994)

「年齢は数字でしかない」。アリーヤさんシビれます。かっけえっす。この曲が発売された15歳のとき、18歳と年齢を詐称してプロデューサーであったR・ケリーとの婚姻届を提出していましたが、もちろんバレて不受理となります。

元ネタは"What You Won't Do for Love"。ボビーコールドウェルは白人ですが黒人アーティストに異様な人気があり、あらゆるHipHop/R&B楽曲の産みの親となっています。それはもう大地の母のごとく。




【音楽は死ぬほどおしゃれなのにジャケットが死ぬほどダサい FUNK編】


Earth, Wind & Fire - "Fantasy" (1977)

アースは最もすきなバンドのひとつです。
2013年のSummer Sonicでライブを観ましたが、彼らはまるで身体全体が楽器であるかのごとく、全身を使って音楽を奏でていました。衝撃的だった…。

「ラブシャッフル」という野島伸司脚本のドラマでこの曲を知り、ファンクってかっこいいじゃん!!と電撃が走りました。
こちらのドラマは現在アマプラで配信中ですので、もしよければ合わせてご視聴ください。今見るとジェンダーの捉え方にモヤるし、ギャグは寒いし、松田翔太演じるおーちゃんが超かっこいいけど3ヶ月前に分かれた元恋人にそこはかとなく似ておりしんどくなりましたが。


Prince - "I Wanna Be Your Lover" (1979)

日本でもめちゃくちゃ人気のある殿下。彼とデヴィッド・ボウイが立て続けに亡くなってしまったときはショックでした。

ビヨンセと一緒にメドレーを歌っているライブ映像があるのですが(これはグラミーの授賞式だったかな?)、ビヨンセが前へ前へと出ているのがおもしろすぎて何度観ても笑顔になってしまいます。
特に"Let's Go Crazy"と"Crazy in Love"のマッシュアップシーンは爆笑ものです(褒めてる)。




【レゲエと聞いて湘南の風をイメージする人は考えを改めてくれ(disってないよ) Reggae編】


Dennis Brown - "Since You Came Into My Life" (1989)

甘くてメロウなサウンドがたまりませぬ。
休日の午後にゆったり聴きたい、ロマンチックなラブソングです。

レゲエというと「イケイケなパリピがテキーラ飲みながら聴いているんでしょ…」なんてイメージを持たれてる方も多いと思うのですが、(いや実際そういうファンも多いんですが)、洗練されたおしゃれな曲が多いのでぜひ偏見を持たずに聴いてみてくださいね。


Lee Perry and The Upsetters - "Tell Me Something Good" (1978)

ここまで長々と書いてきましたが、最後はレゲエ界の重鎮リー・スクラッチ・ペリー先生の超名盤からピックアップしてみました。
これからの季節にぴったりな、気怠くも爽やかな一曲となっております。

2016年に恵比寿リキッドルームで御年80歳のバースーデーライブが開かれまして、こちらも大変楽しかったです。
記念Tシャツを友人とお揃いで買って「うちら超いけてね?」とはしゃいでいました。が、リーペリーを知らない友人には「なにそれ? 進撃の巨人?」と言われてしまいました。今年の夏もたくさん着ようと思います。

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オープンハートとかつけてて若いですね)


【終わりに】

ブルースは? ジャズは? そこ抜きにしてブラックミュージック語るなよ! とお怒りの方がいらしたらすみません。
このあたりのジャンルに関してはあまり詳しくないので、下手なことを書けず…。石を投げないでください。気になる方は菊地成孔さんのラジオとか聴いてみたら楽しいと思いますよ(適当)。

この記事をきっかけに、少しでもブラックミュージック並びにブラックカルチャーへ興味を持っていただけたら嬉しいです。
それではわたしの大好きなミュージシャン・Blueyの名言を引用して締めたいと思います。

Beyond the nationality, the creed and the color, we are one nation under a groove.

「国籍も信仰も肌の色も関係ない。グルーヴの下で、僕たちはひとつになれるんだ」

ご清聴ありがとうございました。



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ふらにー
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