俳句の上達方法
「どうやったら俳句が作れるようになりますか。うまくなりますか」
と聞かれることがあります。
答えはいろいろあると思いますが、私は、「たくさんの句に触れて、たくさん作っていくこと」が一番の方法だと思います。
しかし、一人でテキストを読みながら句作していても、まず、この最も大事な「数」がこなせません。
そのために「句会に出ること」「吟行に参加すること」とお勧めしています。
例えば一人が5句提出する句会ならば、10人集まれば、一度に50の句に触れることになります。たくさんの句に触れて、それも自分よりも上手な人の句に触れていくことが、言葉や表現の獲得への近道です。
まずは質より量で、5・7・5のリズムを体に染み込ませることです。
また、初心者にこそ、吟行への参加を強く勧めたいです。
なんといっても、俳句を生み出す現場に同行することができるのですから。先輩たちが何を見て、どんな言葉を組み合わせているのか、その瞬間を生で見られるのは大きいです。このような機会は、書籍やインターネットでは決して得られません。
「句会なんて恐れ多い、もう少しうまくなってから・・・」などと言っている間に、うまくなることなく時間は過ぎていきます。