Xデザイン学校学習ノート 06-07: 構造化シナリオ法
Xデザイン学校では、講義が終わるごとにノートをまとめることを推奨されているのですが、1回投稿をサボってしまいました。。。。
業務が忙しかったのもありますが、6回目と7回目が連続した一つの内容でもあったので。
前回・今回の取り組んだのは「構造化シナリオ法」という技法で、企業のバリューとユーザーの価値をつなぎ合わせて、一つの具体的なストーリーを作っていく技法です。
実は、1回本で読んでよく理解ができないでいた項目なので、今回改めて取り組んでみようと思います。
構造化シナリオ法では3つのシナリオを書くよ
上記のサイトでも言及されているところですが、構造化シナリオ方は3つのシナリオでできています。
・バリューシナリオ ... ユーザーとビジネスにとっての価値を書く
・アクティビティシナリオ ... ユーザーの具体的な活動を書く
・インタラクションシナリオ... ユーザーが行う操作を書く
それぞれのシナリオをどう書くかは、検索すれば素晴らしい記事がたくさん出てくるのでそちらに譲るとして、ここではXデザイン学校の講義で特に印象に残ったことを書きます。
バリューシナリオには、ユーザーとビジネスにとっての価値を書くよ
ここがXデザイン学校の講義では特徴的だったかなと思います。色々な記事を検索しても、ユーザーにとっての価値について言及してあるものは多いものの、ビジネスにとっての価値を組み込んでいるものは少なかったように思います。
まず、ユーザーにとっての本質的な価値を洗い出します。本質的な価値は、前回記載した「ユーザーインタビュー」「ペルソナ」「カードソーティング」などで見つけていきます。
ビジネスにとっての価値は、その前の段階で検討した、ビジネスのビジョンミッション(ビジネスインタビュー)などから洗い出しておきます。
↓このあたりの講義でそのあたりのやり方が言及されていましたが、当時はぼんやり講義を聞いていたので、あまり参考にならないような参考リンクです。
そうして、「ユーザーの本質的な欲求」と「ビジネスが目指したい価値」を合わせたところでできるのが、バリューシナリオです。
バリューシナリオには、企業が提供し、ユーザーとともに体現しているバリューを一連の流れ(シナリオ)の形式で書いていきます。概して、総論・一般論的な記述になります。
↓書き方の例
そして、その後一人のユーザーになりきって、その価値が現れるシーンを記載していきます。
アクティビティシナリオには、ユーザーの具体的な行動を書くよ
この「シーン」を利用して、次に書くのがアクティビティシナリオです。シーンはおそらくいくつか出てくると思いますが、それぞれのシーンについて具体的な行動を書いていきます。
この時に、具体的なアプリ名やインターフェイス名(例:スマホ)などは使わず、ユーザーの欲求(やりたいこと)ややったことを書くのがポイントだそうです。
なぜなら、そのように書くことで、例えばインターフェイスがPCになってもスマホになっても同じ行動のシナリオでストーリーを考えることができるからだそう。ユーザーのやりたいことは一つで、それを実現する手段は複数あるという構造を意識するようにとのことでした。なるほど。
ここは。本を読んでもわからなかったところなので、目から鱗でした。
インタラクションシナリオには、ユーザーが行う具体的な操作を書く
最後に書くのが、インタラクションシナリオです。ここでは、ユーザーが行う操作を、具体的なインターフェイスに合わせて記載していきます。例えば、
こうすることで、どんなインターフェイスが必要か具体的に見えてきて、それらを詳細かすることでインターフェイスの作成時に困ることが少なくなるそうです。
アクティビティはシーンごとにいくつかできているはずなので、さまざまな場面で必要なUIがイメージできて、とても良いですね!
全体の感想とか
今回は何よりも、本でわからなかった「構造化シナリオ法」が、講義と体験によって使えるようになりそうだった!というのが何よりの発見でした。そして、構造化シナリオ法がUIの検討の上で本当に良さそうなので、業務でも使っていきたいと思います!
余談ですが、、、
職業がエンジニアなので具体的なUIをイメージしながら作る「インタラクションシナリオ」では、ついつい実装コストの少ないものを選びがちでした^^;
実際にやるなら、インタラクションシナリオは他の人に作ってもらって、それがコストが高そうなら、エンジニアは色々な代替手段を提案していくのが良さそうです!