【英語】take it offline
今日は、既に日本語でもよく耳にするようになった、"offline"(オフライン)という用語を使ったフレーズ、"take it offline"(テイク・イット・オフライン)のご紹介。
これは、
「今話題になっていること(it)を、別の機会に話す」
という意味だ。
まずは、"offline"という単語を、オンライン辞書「英辞郎」で見てみよう。
容易に想像できるだろうが、"offline"(オフライン)の反対語は、"online" (オンライン)である。
"online"(オンライン)は、「ライン(インターネットや電話など)でつながっている、接続されている状態」のことだ。"offline"(オフライン)は、その逆で、「ラインでつながっていない、接続されていない状態」のことだ。
今日ご紹介したいのは、上記、英辞郎の解説中に的確に表現されている、次の用法だ。
「会議が終わってから個別に◆会議の中で参加者全員に関係ない事を、会議が終わってから一部関係者だけに話すときに使う。会議中がon lineという感覚。」
Web会議や電話会議の場合だけでなく、対面の会議の場合でも、会議が行われているその最中が、"online"(オンライン)であるととらえたうえで、会議が終わってから、別途、少人数の関係者だけで再度集まって話すことを、"offline"(オフライン)と表現するのだ。
典型的な使用場面は、参加者の人数が多い会議中だ。とりわけ、沢山の参加者が会議に参加しているなか、議論の中身が脇道にそれてしまったときだ。
大人数の参加する会議であるにもかかわらず、特定の少人数の人にしか関係しないトピックに話が及んでしまった場面で、そのまま議論を続けると、そのトピックに無関係な他の参加者たちの時間の無駄になるため、そのトピックだけ切り分けて、少人数の関係者だけで、追って別途話そう、と申し向けるときに使うことが多い。
たとえば、以下のような例である。会議の大きな流れを阻害して、自分の関心のある細かいことにこだわって、話を強引にその方向に持っていく人がいるときに、その人をけん制するときに有効だ。動詞"take"を使って、"Let's take it offline."(会議が終わってから、オフラインで話そう)などという形で、よく使う。
"Take"のみならず、色々な動詞とともに使える。
このフレーズの、わが社での使用頻度は、とても高い。議論が脇道に逸れたときに、サクッと軌道修正をするのに便利なので、覚えておいて損はない。
ご参考になれば幸いです!
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