【英語】CAGR
今日ご紹介するのは、ビジネスで使われる略語、"CAGR"。私の勤務先では、この略語を「ケーガ」と発音している。
これは、Compound Annual Growth Rateの、それぞれの英単語の最初のアルファベットを並べた略語だ。
訳語は「年平均成長率」。
これがどのような意味かは、以下の、グロービス経営大学院のホームページにわかりやすい説明があった。
このホームページによると、CAGR(年平均成長率)とは、複数年にわたる成長率から、1年あたりの幾何平均を求めたもの、とある。
幾何平均とは、比率や割合で変化するものに対してその平均を求めるときに使うものだ。これは、複利の考え方を基礎としている。複利とは、元本のみならず、元本に付いた利子にもまた利子が付いていくという考え方だ。
つまり、ある企業が複数年に売り上げを伸ばすというときに、複数年にわたる成長率に対し、毎年平均で何%ずつ伸びるかを、複利ベースで割り出す方法で算出したものだ。
企業で財務を担当されている方には、おなじみだろう。
計算式などは、こちらのサイトに詳しい。
この略語のポイントは、英語の"compound"という単語が使われていることだ。
CAGR = Compound Annual Growth Rate のうち、"Annual Growth Rate" が「年ごとの成長率」であることは、"annual" (「毎年の」)、"growth" (「成長」)、"rate" (「比率、割合」)という単語の成り立ちからわかるだろう。
そこについている"compound" という名詞が、複利の考え方に基づいて幾何平均で計算したという意味を示すのだ。
英辞郎によると、compoundという単語には、実に多様な意味があるのだが、そのうち、以下のように「複利計算」という意味があり、これがこの"CAGR"の"C"の意味なのである。
外資系では、売上予測を立てるときによく使われる用語なので、覚えておくと便利だ。
ご参考になれば幸いです!
私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。
Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。
サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。