妄想リクエスト「推し」(ボツメール)
もう今年も残り2ヶ月。
今年も何も起きないままここまで来てしまった。
唯一楽しみにしていた年末のアイドルフェスも、今年は推しが突然のグループの卒業そして引退で、生きる気力すら失いかけていた。
ある日バイト先の町中華店に、地味な格好だが店には似つかわしくない可愛らしい一人の女性が訪れた。
その女性は自分のオーラを消すようにか細い声で「注文いいですか?」と私を呼んだ。
あれ?この声はまさか推し??
いやいや、こんな所に推しが来るわけがない。
もう一度「注文いいですか?」と呼ぶ女性