子どものポートフォリオ作り〜自由と忍耐の成果〜
息子はマイナースポーツをやっている。
全国大会に出場はしているものの、伸び悩み。
色々考えて中学に入ってからはプロの先生にレッスンをしてもらうことにした。
2人の先生に指導をもらうため、市外まで電車で通っている。
2人とも別の場所に教室があるので、あちこちに通って大変。
それでも本人が上手くなりたい!という熱意があるから、親もそれに応えたい一心で。
彼はどんな時も挫けず諦めず腐らずに頑張ってきた。
辞めたいなんて言う日は1日も無く。
理不尽な先生。
トップの子しかほとんど指導してもらえない。(日本代表をたくさん輩出している)
息子はほとんど見てもらえなかった。
親としては悶々とした日々で。
それでも喰らいついていく!やめない!
とガッツのある息子で。
本人が辞めないという以上見守り応援するしかないです。。
ある日息子が言ったんです。
「今までは崖の下に突き落とされている気分だった。
必死に1人崖をよじ登っていて。
上には上手い子たちと先生が…。
断崖絶壁はなかなか登れなくて、苦しくて。
最近ようやく先生が一本のロープを降ろしてくれた気がするんだ。
まぁ、まだ崖の上には行けないんだけどね。笑」
と。
この時、どれほど息子が辛い思いを耐えてきたのか……知りました。
そして胸が痛くなったし。
それと同じだけ息子の忍耐強さと成長に涙したんです。
こんなに忍耐強いなら、彼は何でもできる気がするんだ。
暑い夏の日も寒い冬の日も、レッスン。
多い時は週6日。
今は週5日のレッスンです。
今までの先生のレッスンに加えて、更にプロの先生のレッスン…。
体力的にもハードです。
部活もやっているので。(部活はテニス部)
プロの方は当たり前ですがレッスン料的にも親も大変です。。
レッスン料以外にも謝礼を包んだり、季節の贈り物もありますし。
だけど親は何だってしてあげたい!
そして…
先日の大会で(小さい大会ですが)準優勝することができました!!
本当感動です。
良かった!!
本人も新しい先生を信じて良いのか?不安もあったろうけど、これで先生に付いていく覚悟ができたと思います。
さすがプロですね。
プロの指導は違うんだなあと実感。
準優勝だったので、冬の大きな大会の招待選手になることもできました!!
すごいね!
おめでとう!
戦略的に夫婦でサポートしてきた甲斐があります。
そのお教室はプロもたくさん輩出していますが……。
私たちはプロにするつもりもなく。
やはりゆくゆくは、大学進学や就職での有利なポートフォリオ作りの為。
スポーツを続けていることは有利だと思うので。
そして華やかな経歴を作ってあげるのは親の導き次第です!
なのでうちはたまたま本人がマイナースポーツに興味を持ったので、それを後押ししたんです。
メジャースポーツで埋もれるよりは…と。
大学生の就活などで学生時代に力を入れたことを「ガクチカ」と言うらしいですが……
大学生になってから慌てて何かを始めるよりも、幼い頃から色々なことを継続して経歴を作っておいた方が良いです。
ガクチカより継続性。
なので、ポートフォリオに書けるものを今からたくさんやらせていきたいなと。
息子のスポーツにおける障害者部門のボランティアとか。
地域の自然保護活動への参加。
などなど。
少しずつ積み重ねて…。
そして彼の未来が拓ければ…。
そう願います。
何かを成し遂げるためには必ず忍耐が要ります。
昨今の教育界では自由と自主の理念が流行っています。
しかし自由というものは本当はとてつもなく厳しいものです。
よくアメリカなど自由の国だと言いますけど…その本性は…貧乏になる自由もお金持ちになる自由もあるのだという自己責任論であって。。
つまり弱肉強食なんですよね。。
自由であることこそ自律的な厳しさが求められる。
それは野放しに子どもの自由にさせていては育てられない「生きる力」です。
息子にも自由に選択をさせて来たけれど。
それでも忍耐を養うことができてよかった。
自由には責任が伴うことをしっかりと教えて来たからだと思う。自由ほど厳しいものは無いのだと。
表層の甘い自由というものに流されて…自由を過信しているときっと自由に足を掬われる。自由に生きたいか?ならどうすべきか?自由の光と影をずっと息子には伝えてきた。だからこそ、忍耐強い子どもになったと思います。
ただ頑張りすぎも心配で。
頑なで折れてしまうといけないから。
一応心も柔軟な息子ではあるのだけど。
今夏からメンタルのコーチングを受けさせることに決めました。弾力のある心にしてほしい。折れないしなやかな心。
「自由」を生きることの厳しさ。
それを受け止めて癒し導いてくれるメンターが絶対に必要だと思うから。
それは親以外の、いわゆる「斜めの関係」の人が好ましい。
だから知り合いの方に頼んでみたんです。
塾に通わせた方が良いのか?悩みましたが。自分たちの教育哲学を信じて。。
自由を生き抜く力を養うって本当に難しいし大変です。
とても厳しい道です。
その覚悟が親にも問われます。
堕落するのもより良く生きるのも、本人次第。
自分らしく生きることは、つまり自分の人生のパイオニアにならないといけないのだから。
切り拓く力を付けなくていけない。
頑張れ!息子。