「本当の」1人時間は最高の贅沢

"これはどうしても行っておきたい！"と楽しみにしていたスピッツ初の展示会。

きっと土日は混むだろうと、もともと平日に親子2人で行くつもりだった。
(事前にベビーカーで入場してもOKか確認していました)

そんな中11月のシフトが決まり、たまたまその日は、夫が休みになった。
息子を半日見ていてくれることになり、思いがけず生まれた1人時間。
(ありがとう～～！)

おむつやミルクを入れたいつものリュックや抱っこひも、ベビーカーの重装備が一切ないから、出かけ際"本当にこんな身軽でいいの？"と拍子抜け。
とても不思議な気分。

電車内ではゆっくりnoteや本を読めるし、
普段乗り換え慣れていない駅でエレベーターを探さなくてもいい。こんなに移動がスムーズだなんて。

展示会では、たくさんのメンバー写真や、実際に演奏で使われた楽器、ライブのVR映像などを鑑賞できて大満足。

車に酔いやすいので少し迷ったけれど、特にVR映像は見られてよかった！
(昨年はライブに行けなかったので)

たった5分間でも、360°のライブ会場を体感できるのは感動もの。わたしにとって、行く価値は十分。

会場を後にすると、
外は青空が広がる気持ちの良い昼下がり。

夕方は友人の焼き鳥屋さんに家族で行く予定だったから、ぽっかり生まれた数時間をどう過ごそうかと迷った。

ブランドショップが立ち並ぶモールにいても、
どうも場違いな気がしてソワソワ落ち着かない。
しばらく考えた末、お気に入りのカフェが近いのを思い出し、そこへ向かうことに。

カフェまでは、歩いても行ける距離だったから、のんびり散歩をした。

いつもは並んでいて、少し待つことの多いお店。
でも、平日午後早め？のタイミングがよかったのか、並ばずすぐに入店できた。ラッキー！

注文は、夕方以降を考えモザイクケーキとカフェオレに。

1度このケーキを食べてみたかった

展示会で買った「優しいスピッツ」のパンフレットを読み耽りながら、なんともゆったり緩やかな時間が過ぎてゆく。
普段こんな過ごし方はなかなかできないから、"なんて自由なんだ～！"と清々しい気持ちになる。



親子2人のときは、食事をしていても休んでいるつもりなんだけれど、食べながら常に息子や周りの様子を気にかけている。

自分の口はモグモグ動かしながら、彼を全力であやしたり泣き止まなくてやむを得ず早めに授乳…なんてときもある。

そういう気忙しさが一切ないのは久しぶりだ。

少し待っている方が出てきたので、小一時間ほどでカフェを後に。
最寄駅に向かうのはまだ少し早かったから、周りをまた少し気ままに歩いた。

すると、なんとも良い雰囲気の公園を発見！

なかなか広々した公園で、
入り口近くに大きなドーナツ形のベンチが1つ。
さらにその奥にも、2.3人掛けのベンチがたくさんある。

その中の1脚に掛けながら、腕を回してゆっくり伸びをする。

木々の向こうの広場では学生さん達がバレーボールをし、よちよち歩きの子を見守るお母さんや遅めのお昼を食べている方。

都会の中でも緑が多い場所はやっぱり落ち着いて、好きだなあと思う。

そのとき、その瞬間にふと、"行ってみたいなあ"と思った場所へ何にも気にせず、自由気ままに行ける。
そんな「本当の」1人時間は、最高の贅沢だ。