【厳選】解放区【エッセイ】
割引あり
このエッセイは、すこし力を入れて執筆しました。
というより、ぼくのコアに当たる部分をより明確にする目的で書きました。
「解放区」という聞き馴染みのない言葉を講義形式で、咀嚼しながら読み進めていただける内容にしました。
人によっては難解に感じられる人がいるかもしれませんが、何度も噛み締めれば、その分味わえるように丹精込めて書きました。
ぜひ、山門文治のエッセイを読むという体験をお楽しみいただければと思います!!
この空間だけは、いったん法の外にしようぜ。
せーーーーーーーの
みたいに、みんなで悪さができる。(と言っても、だいそれたことじゃなく)そんな場所は、今の日本にあるのだろうか。
修学旅行で巡回の先生が、ぱったり来なくなる時間。
放課後、就業後に誰かの悪口大会で盛り上がってる時間。
大学時代、大して興味もない哲学の話に夜通し没頭しちゃう時間。
ぼくはこんな風に、昼の緻密なシステムがおしゃかになっちゃうような瞬間のことを、そうやってでき上がっちゃう空間のことを解放区と呼んでいる。
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2,603字
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