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ほろよいの偶像とストロングゼロな現実と-家族と離れて過ごす初めての正月-


帰る気でいた。絶対に。
仕事納め間際の昨年12月28日までは。

ゴールデンウィークは緊急事態宣言真っ只中だったし、お盆も帰省自粛を呼びかけられていたし。

けれど年末年始だけは、何があっても帰りたかった。
年末年始は、特別じゃないか。ひょっとしたら、誕生日よりも家族に会いたいと思うくらい。

家族と共に大掃除をし、同じご飯を食べ、今年を振り返り、テレビの番組権を争い、

ただまっすぐ、会いたかった。皆の待つわが家に帰りたかった。それだけだった。

私の家で県外に出ている者は私だけだから、余計。

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