2月26日(2013年) 5年ぶりのACLで衝撃 広州恒大に完敗
2013年2月26日(火)、浦和レッズは中国の広州天河体育センターで広州恒大とAFCチャンピオンズリーグ2013のグループステージ第1戦を行い、0-3で敗れた。
レッズのACL出場は5年ぶり。前回のACL2008が終了してから大会のレギュレーションが大きく変わったのは知っていた。
最も大きな変更は賞金で、グループステージから1勝するたびに数百万円の賞金が出て、ノックアウトステージ進出が決まると、さらにまとまった賞金が出る。ノックアウトステージからは賞金額が跳ね上がり、決勝に進むだけで数億円の賞金を手にできた。
ノックアウトステージに進めるのは各グループ2チームとなり、ノックアウトステージはラウンド16からとなった。また、もちろん優勝すればFIFAクラブワールドカップに進めるのは変わらない。
出場クラブにとって「罰ゲーム」とさえ揶揄されていた以前とは違って「魅力ある大会」になったからだろうか、ACLに対する意欲が非常に高まっていた。
特に顕著だったのが中国で、2012年のころ最高指導者になった習近平氏がサッカー好きで、ワールドカップ誘致に興味があり、そのために中国のサッカーを強くするのは国策に近いものがあると言われていた。
それとも相まって、急速にチームを強化するクラブが現われてきた。
この広州恒大がその筆頭で、不動産業を中心とした恒大グループの資金力を背景に、海外の代表クラスと中国代表選手、実績ある監督を獲得し、2011年、2012年の中国超級リーグを連覇していた。
そんな中で行われた、このACL2013の初戦だった。
広州はムリキ(ブラジル)、コンカ(アルゼンチン)、バリオス(アルゼンチン)の南米攻撃陣がピッチを席巻。レッズは相手のバイタルエリアまで進入しても、人数をかけて守る広州から得点できず、前半にバリオス、後半はムリキにゴールを決められた。最後はオウンゴールで失点し、0-3という悔しい結果になった。
レッズがグループステージで黒星を喫するのは初めて。またACLで中国のチームに負けたのも初めてだった。5年前まで、名前すら知らなかったチームに、手も足も出なかったわけではないが、結果は完敗。しばらく訪れなかったアジアの舞台が様変わりしている印象を受けた。衝撃だった。
サポーターのACLへの情熱は変わっていなかった。
6万人近く入るというスタジアムは6割以上埋まっており、広州恒大の人気を知ることができた。その中の一角を占めたレッズサポーター約800人の応援は、どんな相手にも勝って再びアジアの覇者となる、という強い意志を示していた。
そして、それは遠からず現実のものとなった。
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