清尾淳のレッズ話#272 史上最多12万の激闘~チャンピオンシップ/言わなかったビジュアルのこと
時間の関係で、YouTubeでは触れていないが、2004年12月11日、チャンピオンシップ第2戦でレッズサポーターが北ゴール裏に浮かび上がらせたビジュアルは「PRIDE of URAWA」だった(トップ画像)。これは2001年10月13日、埼スタこけら落としの試合となったJリーグ2ndステージ第8節で横浜F・マリノスと対戦した時と同じフレーズだった。
0-2で敗れ、スポーツ紙には「赤っ恥」と大きな見出しを付けられ揶揄された試合だった。あの雪辱を期して同じ言葉を選んだのか、当時は初めてビジュアルに文字を使用したため完成度が低かったことへのリベンジだったのか、それとも3年前のことなど関係なく、「PRIDE of URAWA」がこの試合にふさわしいという判断だったのか。
3つとも正解ではないかと思っている。チャンピオンシップ第2戦は試合内容も応援も、当時で最高のものだった。
実は、2001年のこけら落とし以降、公式戦のビジュアルサポートに「文字」はしばらく登場していない。2003年の福田正博引退試合で南側ゴール裏に「GET GOAL FUKUDA」が出されたが、公式戦ではYouTube内で強調している2004年11月18日の「GO TO ASIA」が久しぶりだった。
この後、大事な試合では「文字」がよく出されるようになる。そして他クラブのサポーターも文字を出し始めたころは、文字の種類がアルファベットから漢字になり、あるいはクラブエンブレムになり、3D仕様になり、飛行機が飛び、と追随を許さない形で前進を続けている。
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