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11月15日(1995年) 12試合目で対名古屋90分初勝利…それよりうれしかった

 1995年11月15日(水)、浦和レッズは瑞穂公園陸上競技場に乗り込んで、名古屋グランパスエイトとJリーグ2ndステージ第23節を行い、4-2で勝利した。この試合で2ゴールを挙げた福田正博は、シーズン通算30点に達し、得点ランク1位にあと1点となった。

 一昨日、Jリーグ初期のレッズは名古屋にさっぱり勝てなかったという話をしたばかりだ。
 対名古屋初勝利は1994年の2ndステージ。10月26日の第15節で1-1の末PK戦で勝利を挙げた。これが94年最後の対戦だった。
 しかし95年は1stステージの2試合ともPK戦で負け、2ndステージでもホームで敗れていた。つまり通算1勝10敗、しかも90分では未勝利という状況で迎えた、対名古屋Jリーグ12試合目だったのだ。
 
 レッズはこの年、1stステージで3位に躍進したが、2ndステージでは途中、主力DFの不祥事もあり優勝争いからは脱落していた。一方名古屋は4試合を残して上位グループにあり、ステージ優勝の可能性もあった。
 そんな「名古屋優位」の状況にあって、レッズが初めて90分での勝利を挙げたのは、福田の得点王争いが推進力になったとしか思えない。

 この第23節でも先手を取ったのは名古屋だった。15分にストイコビッチがゴールキックを受けてそのまま蹴り込み先制。しかし前半のうちに福田のゴールで追いついた。後半早々、またも名古屋に勝ち越されるが、レッズは中島豪が同点ゴール。さらにウーベ・バインが勝ち越すと84分、福田がこの試合2点目、勝利をほぼ決定づけるゴールを決めた。全体のシュート数は名古屋13本、レッズ7本だったが、結果は反対となった。

 名古屋に対し初めて90分で、しかも瑞穂で、しかも4点を挙げて複数得点差で、勝った。
 だが、その喜びよりも福田が2点を挙げて得点王に大きく近づいたことが、何倍もうれしかった。

 さて、みなさんは1995年11月15日、何をして何を感じていましたか?

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