清尾淳のレッズ話#255~前代未聞! 優勝監督が直後に退任表明/「正義」と「正義」のぶつかり合い
YouTube「清尾淳のレッズ話」を始めたとき、最初に「これ、どう語ろうか」と悩んだテーマの一つが、2002年~2003年の、犬飼基昭代表とオフト監督の確執だった。
当時は、クラブ自身が定めた「3か年計画」を、代表が変わるとすぐに反故にしてしまうのは、いかがなものか、と思っていた。
もちろん今でも、そんなに簡単な政策変更はあってはならないことで、変更するなら変更するで「3年も待てない、2年だ」と言うだけではなく、しっかりした検証や総括とあらたな計画が必要だと思っている。
ただ「良い選手を集めて早急にチームを強くする」というのも「時間はかかるが、しっかりした過程を経て継続して優勝争いするチームを作る」というのも、優勝を目指す道であることに変わりはない。アプローチの方法が大きく違うが。
つまり正論と正論のぶつかり合い。それぞれの立場からすれば「自分こそ正義」で、相手は「悪」ということになる。
それだけで語りつくせるものではないが、そういう背景もあった2003年の「優勝監督が退任表明」だったと思う。