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8月14日(2004年) ステージ初優勝へ、はじめの一歩

 2004年8月14日(土)、浦和レッズは神戸ユニバー記念競技場に乗り込んで、ヴィッセル神戸とJ1リーグ2ndステージ開幕戦を行い、3-2で勝利した。1stステージを平凡な成績で終わり、捲土重来を期して臨んだ新ステージで、幸先の良い勝利だった。

 試合は、中盤の核に成長した長谷部誠の2ゴールでレッズが先行。しかし前半終了間際と後半の立ち上がりに失点し、同点とされる嫌な流れでもあった。
 相手の逆転ムードを断ち切るようにレッズは攻勢に出て、79分にFKを獲得。名手、三都主アレサンドロが直接狙うと思われたが、横へのチョン出しをエメルソンが豪快にミドルシュート。これが決まって、再び勝ち越し、その1点差を守り切った。

長谷部の先制ミドル(MDPから)

 このシーズンからギド・ブッフバルト監督が就任。前年までオフト監督が築いた守備を中心とした土台に、三都主、田中マルクス闘莉王、岡野雅行、酒井友之ら実績ある選手を獲得してチームを強化。リーグ優勝を目指したが、1stステージは思うように勝ち点が伸びず6位に終わった。特に終盤の4試合は1勝1分け2敗と低迷。第14節はアウェイのガンバ大阪戦で2点を先行しながら逆転負けしたことで、試合後に監督と選手たちが言い合いになり、険悪なムードになりかけたと言う。
 そこをまとめたのが岡野だった。岡野自身、監督の言うことには納得できなかったが、試合に負けたのは事実。「やるしかねえんだよ。やってやろうぜ」と、岡野らしい呼びかけをして選手たちも同意した。後刻、監督も「さっきは言い過ぎた」と選手たちに謝罪したという。

 この出来事でチームの結束がいっそう強まったというから、雨降って地固まるの見本みたいなものだった。
 6月24日に1stステージを終えると、7月上旬には函館でトレーニングキャンプを行い、仁川ユナイテッド(韓国)からDFアルパイ・オザランを獲得。その後、ナビスコカップ予選リーグを逆転で通過(7月24日のあの日)し、強化したチームで臨んだ最初の試合が、初のステージ優勝への第一歩になった。

 さて、みなさんは2004年8月14日、何をして何を感じていましたか?

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