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2月16日(2020年) 最も早いホーム開幕戦は、不安を吹き飛ばす5得点快勝

 2020年2月16日(日)、浦和レッズは埼玉スタジアムでベガルタ仙台とJリーグYBCルヴァンカップの第1節を行った。前年、同じ日に川崎フロンターレと富士ゼロックススーパーカップを戦ったが、これが現在のところ、最も早いシーズンの初戦であり、史上最も早いホームゲームとなっている。

 2016年:ルヴァンカップ、2017年:ACL、2018年:天皇杯。3年連続ビッグタイトルを手にしてきたが、2019シーズンは、ACLでは決勝まで勝ち進んだものの準優勝に終わり、リーグ戦では勝点2差で何とかJ1・J2入れ替え戦(J1参入プレーオフ)出場を免れるという厳しい結果だった。
 4年ぶりの無冠に終わったクラブは、3年間で「毎年ACLに出場しながら、リーグ優勝を果たし、その後も常に優勝を争う常勝チームとなる」ことを目標とした「3年計画」をうち出した上で大槻毅監督の2000シーズン続投を決めた。
 選手の補強は、前々年にガイナーレ鳥取でJ3得点王、前年にアルビレックス新潟でJ2得点に輝いたFWレオナルドと、オーストラリア五輪代表キャプテンでDFのトーマス・デン。2人の外国籍選手のほかは、伊藤涼太郎が期限付き移籍から復帰し、高卒ルーキー武田英寿(青森山田高)が加入と、選手の顔ぶれは大きく変わらなかった。

 前年は、リーグ戦終盤の6試合を2分け4敗。埼スタではACL決勝第2戦を含めホーム4連敗でシーズンの幕を閉じていた。ここから大幅な戦力の入れ替えもなく、同じ監督でどう巻き返すのか。
 不安も小さくなかったが、シーズン開幕は希望の方が大きい。
 埼スタには2万人近いサポーターが足を運んだ。まだ新型コロナウィルス感染症がそれほど危険視されてはいなかったが、外出の足を鈍らせる要因にはなっていたし、リーグ戦ではなくルヴァンカップだったこと、時期が早すぎてチケットの発送が間に合わずシーズチケットの対象から外れた試合だったことを考えれば、まずまずの入場者だったと言えるかもしれない。この前年までリーグ戦の入場者は平均3万人台の半ばを前後していた。

この日のMDPに掲載した選手リスト。2023年の在籍者は5人

 試合はレッズのゴールラッシュ。開始9分に関根貴大の右クロスからレオナルドが先制。杉本健勇が追加点を挙げ、さらに関根、汰木康也、山中亮輔のコンビネーションからレオナルドがゴール。前半35分までに3点を挙げた。その後2点を返されたが、後半に入り杉本がPKを決め。最後はマルティノスのゴールで5-2の快勝。シーズンの幕開けにふさわしい大量点だった。
 埼スタでの5得点は、2017年4月にACLのウエスタン・シドニー戦(6-1)以来だった。新戦力のレオナルドが2得点、さらに杉本、マルティノスらレッズ加入以来、期待されながら良い成績を残せていなかった両選手がシーズン初戦で結果を出したことに僕はホッとしたし、この試合をもっと多くの人にスタジアムで見てもらいたかった、と残念だった。
 10日後に予定されているMDPで、5発の花火をどう扱おうか、と構想を練りながら埼スタを後にした。
 よもや、9日後にすべての公式戦中止が発表され、さらに4か月半の中断になるとは、夢にも考えなかった。

 さて、みなさんは2020年2月16日、何をして何を感じていましたか?

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。

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