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清尾淳のレッズ話#304 Jクラブ初、天皇杯連覇の背景/ダルそうだった2人が優勝の立役者

 トップの写真は、2006年12月2日。Jリーグ最終節、浦和レッズvsガンバ大阪が終わり、レッズのJリーグ初優勝が決まった直後の写真だ。

 終了の笛と共に、ベンチの選手たちがピッチに飛び出して行った。こんなふうに。


 そしてダルそうに座っているのが都築龍太。横から「どうする?俺らも行く?」とでも声を掛けているかのような永井雄一郎。
 結局、この2人もユルユルと立ち上がり、ピッチに向かった。

 都築はこの年、リーグ戦11試合に出場。開幕から10試合連続で先発していたが、第10節の大宮戦で負傷し、後半から山岸範宏がゴールを守った。
 2試合外れた後、メンバーに戻ったがずっとベンチを温め、山岸が体調不良になった第30節の横浜F・マリノス戦で久しぶりに先発。1-0の勝利に貢献した。川崎と引き分け、磐田に敗れた後の大事な試合だった。またその1週間前の天皇杯4回戦も先発している。
 この2試合を完封したことから、また都築がずっと先発に復帰するのかと思われたが、第31節から最終節まで、山岸が先発している。そのあたりの判断はギドに聞いてみないとわからない。

 永井はリーグ戦23試合に出場し4得点。そこそこ出てはいるが先発は6試合だけで、この最終節と第33節はベンチで終了の笛を聞いた。

 リーグ優勝を心から喜べなかったのもわからなくはない。まったくこの2人らしいリアクションだ。

 そして天皇杯。都築は5試合すべてに先発フル出場。永井は5回戦に途中出場し、準々決勝以降は先発している。レッズが天皇杯を勝ち進むのにどれだけ貢献したかは、YouTube本編でも語っているとおりだ。
 特に決勝のG大阪戦。都築がシュートを止めまくって完封の立役者になれば。永井は87分に決勝ゴールを挙げる攻撃の立役者になった。

 天皇杯決勝の表彰式で喜ぶ2人と、30日前の2人。もう一度対比して、見て欲しい。




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