さいしんコラム#1208 ハジ/社長兼GM
当初いただいた案内に
第一部:細貝萌選手引退会見
第二部:社長代行兼GM就任内定会見
とあった。
何も考えずに読んで「ふーん、ハジの引退会見と新社長就任の会見を続けてやるのか。普通、別々にやるだろうに、メディアに二度集まったもらうのを遠慮したのかな」と思った。
だが、次の瞬間
「なにぃ!もしかしてハジが社長兼GMになるってことなのか!」と気が付いた。
選手の引退、即GMというのはわからないでもないが、引退、即社長というのは例があるのだろうか。しかも、おそらく経営の経験はもちろん、勉強したこともほとんどないだろうに。もしかして初めてのケースになるのか。
当然、クラブ内のバックアップ体制はあるのだろうが、それについて僕が質問するのは筋違いだ。
社長代行兼GM就任内定会見を聞いていて、「社長代行」が来年2月に「社長」になり、4月に株主総会を経て「代表取締役社長」になることもわかった。現役引退の決意を聞いた現社長が、細貝に依頼したということだった。
引き受けた根底には、彼のクラブへの、そして地元への恩返し、力になりたいという気持ちがあった。
何より、第一部の引退会見中は、質問に答える途中で声のトーンが変わるのがわかり、涙をこらえているのをうかがわせたが、第二部の会見では、自信にあふれた様子から決意の強さが伝わってきた。
引退した選手のセカンドキャリアは気になるものだが、細貝社長兼GMに特に注目したい。
慎三、先越されたな。
追記
興梠に「細貝萌と接点あったの?」と聞いたら「プロ1年目から仲良かったよ」ということだった。