2022シーズンの話、さいしんコラムでは終了
2022シーズン、ルヴァンカップでは前年と同じベスト4まで進み、ACLでは今季得られる最高の結果である決勝進出を果たした。
一方、優勝を目標に掲げたリーグ戦は一度も首位に絡まず9位という結果に終わり、ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ天皇杯は第2戦の4回戦でJ2の群馬に敗れた。
今季の結果を総合的に言えば中の下、あるいは下の上というところかもしれない。上位に進んだ大会を重く見るか、優勝に絡めなかった大会を重視するかによって違うだろうが、他のクラブならば、就任2年目の監督を交代させることはないのではないか。
だが浦和レッズは監督交代に踏み切った。
レッズは(高い)結果が求められるクラブだからということを、リカルド監督退任の理由を挙げる人もいるだろう。
しかし今回の監督交代は、成績よりもクラブが定めるサッカーを追求するため、という度合いが大きいと思っている。だとすれば来季に注目すべき部分は成績だけではなくなる。
2年間指揮を執った監督を替えるリスク。当然、過去の例に鑑みて決断したのだろうが、その点でも現在のフットボール本部の覚悟を見たい。
さいしんコラム、今年の更新はこれで終了。バタバタと2022シーズンの話をしてきたが、明日のYouTube「清尾淳のレッズ話」では別の観点で監督交代を見ていく予定だ。