6月23日(2001年) 前年の雪辱。J1での力関係を決める契機に
2001年6月23日(土)、浦和レッズは駒場スタジアムにコンサドーレ札幌を迎えてJ1リーグ1stステージ第12節を行い、2-0で勝利した。共にJ1復帰を果たしたシーズン。前年のJ2リーグで1分け3敗と一度も勝てなかった相手に、レッズが雪辱した格好だった。
前年一度も勝てなかった相手
この年のレッズは、ここまで4勝1分け6敗の13位(16チーム中)と不振。札幌は5勝2分け4敗で5位と、この年も札幌の後塵を拝していた。前年はここ駒場で2回対戦し、いずれも敗れるという悔しさも味わっていた。
当時、札幌へのレッズサポーターの“ライバル度”も高かった。このビジュアルの色使いはもしかしたら、札幌用の“特別なお出迎え”だったかもしれない。札幌サポーターも自信を持っていたのだろう。大勢が駒場の“出島”を埋めた。
レッズはこの年、チームをブラジル体制に変更。外国籍選手は前年からすべて入れ替わっていたが、日本人選手はほぼ前年のまま。そういう意味ではモチベーションが高かったと思う。10分と20分に永井雄一郎がゴール。さらに追加点のチャンスも多く作っていた。また守備では相手に14本のシュートを打たれたが、ゴールは割らせなかった。ボランチの石井俊也は、勝利の瞬間、前年のことが思い出されたのだろう。派手ではないが思わずガッツポーズが出た。
J1では通算10勝5分け6敗
Jリーグでは苦手チームを作らないことが大事。レッズが札幌に完封勝ちしたのはこの試合が初めてで、これが悪い流れを断ちきるきっかけとなった。レッズの札幌とのJ1通算対戦成績は、現在まで10勝5分け6敗となっている。
また2001年の順位は、1stステージではこのあと逆転。2ndステージもレッズが上で終わった。
さて、みなさんは2001年6月23日、何をして何を感じていましたか?
※この内容はYouTube「清尾淳のレッズ話」でも発信しています。映像はありませんが、“ながら聞き”には最適です。
【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?