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1月21日(2021年) レッズの歴史が消えたときのテーマは「街頭バナー」
2021年1月21日、僕は「浦和レッズ・オフィシャル・ハンドブック2021」に掲載する「HOMETOWN」の原稿と写真を入稿した。
この年のテーマに選んだのは「レッズの街頭バナーの歴史」だった。
旧浦和市のさいたま市内4区と中央区の一部には、街路灯や専用ポールに、赤い街頭バナーが掲げられている。毎年、2月ごろシーズン開幕に合わせて新しくなるこのバナーの歴史をひもとくのは、レッズが誕生から30年目を迎えたこの年、ハンドブックで掲載する内容にふさわしいと思ったのだ。
簡単だとは考えていなかったが、その想像以上に苦労した。まずレッズの担当者が替わっている。旧浦和市時代の担当者ももういない。そしてクラブにも市にも「バナーの歴史」という形では残されていない。
レッズのスタッフ、市の職員、旧浦和商店会連合会の役員さん、バナーを製作した会社、バナーの取り付けを請け負った会社…、人から人へどんどん話を聞きに回る仕事は、まさに歴史をたどる作業だった。その過程で、夏休みの自由研究で「どうして中央区(旧与野市)にはレッズとアルディージャの旗が掛かっているのか」というテーマを調査した小学生にも出会った。楽しかった。
ほんの短い特集だが、レッズの歴史の一面をまとめることができたと思っている。
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僕は、ハンドブックが発行された初期のころから、「HOMETOWN」のコーナーをやらせてもらっていて、実は毎年テーマ選びに苦戦していた。だが、この年はこれがフッと浮かんできた。
結果的に最後のハンドブックとなる2021年版に載せておかないと、もう街頭バナーの歴史を残すことはできなくなるぞ、お前しかできないだろ、という天の啓示だったのかもしれない。
レッズ誕生の直前から発行されている、かけがえのない伝統の一つ、オフィシャル・ハンドブックの灯はこの2021年版を最後に消えてしまった。
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