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5月20日(2017年)ハットトリックも3-3のドロー、あ、この日もだ

 先日、5月18日(水)の横浜F・マリノス戦は、前半0-3という決定的なビハインドを負ったが、後半3得点してドローという劇的な試合だった。その3得点がすべてキャスパー ユンカーによるものだったことも記録に残る試合だった。

3点取って勝てないときの心情は

 選手自身は「勝てなかったけど自分自身は結果を出したから、まあいいや」と割り切っているのだろうか。または「ハットトリックしたのに勝てないなんて」と3失点したことを嘆いているのだろうか。それとも「自分があと1点取っていれば勝てたのに」と悔やんでいるのだろうか。
 おそらく、その3つの感情が絡まり合っているのだろう。
 見る方にも、さまざまな感情が生まれるが、勝てなかった悔しさの中にも「誰々がハットトリックしたという事実は消えない。それは喜ばしいこと」という気持ちが大きいのではないだろうか。

 この試合はどうだったろう。
 2017年5月20日(土)、浦和レッズは埼玉スタジアムに清水エスパルスを迎え、Jリーグ第12節を行い、3-3で引き分けた。レッズの3ゴールは、すべて興梠慎三によるものだった。

先制、追加点、そして同点弾

 興梠を1トップに、李忠成と武藤雄樹のシャドーという前線の布陣だった。24分、関根貴大のシュートのこぼれを、興梠がオーバーヘッドシュートでネットに叩き込み、先制した。前半は危なげなく試合を進め、1-0で折り返した。
 後半、欲しかった2点目を決めたのも興梠。57分にヘディングでネットを揺らした。

 1-0で始まった後半、2点目を取る。ここまでは理想的な展開だ。
 しかしその後、64分、69分、71分と速いテンポで失点し、勝ち越されてしまう。前半の守備からは考えられない事態だが、清水がギアを上げてきた時間帯への対応が遅れたのかもしれない。
 
 だが、2-0からの逆転負けという残念極まりない結果を想像する時間は長くなかった。2-3となった3分後に、きれいな連係から興梠がゴール。試合を振り出しに戻す。
 後半29分までに両チーム合計5点が生まれたわけで、それから考えると残り約20分でどちらに何点入るかわからんな、と覚悟もしたし、それがレッズであるように祈っていたが、結局その後スコアは動かず3-3のドロー。ホームであり、2点を先行していたことを考えれば不満が残る結果だった。

興梠はこの年年間自己最多

 一方で興梠の2点目はシーズン10点目。それまで連続2ケタ得点という記録を継続中だったが、それを第12節という早い時期に達成し、6年連続を確定させた。ちなみに興梠は、これがシーズン2度目のハットトリック。最後はリーグ戦20点という自身の年間最多得点を挙げたメモリアルなシーズンだった。

 キャスパー ユンカーは、昨季加入直後、リーグ戦、ルヴァンカップを合わせて毎試合のようにゴールを挙げたストライカー。今季はケガのため開幕には間に合わず、リーグ戦でのゴールはまだ1得点だったが、あの横浜FM戦で一気に計4得点とチームのトップスコアラーになった。
 ストライカーは「ノる」ことも大事な要素だ。2017年の興梠のように、キャスパーがこの後ゴールを量産してくれることを願っている。

 さて、みなさんは2017年5月20日、何をして何を感じていましたか?

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。


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