3月24日(2012年) 今は札幌の監督、ミシャが札幌で2勝目を挙げた
4年ぶりの対戦、4度目の札幌ドーム
2012年3月24日(土)。浦和レッズは札幌ドームで、4年ぶりにJ1に昇格したコンサドーレ札幌とJリーグ第3節を行った。
ちなみに3月24日に公式戦があったのは30年間でこの2012年だけだ。
レッズと札幌は共にJ2時代の2000シーズン、しのぎを削るスタートを切ったが徐々に差がつき、札幌が悠々とJ1昇格を決めたのに対し、レッズは薄氷を踏む思いの最終節昇格だった。
しかし2001年以降は、札幌がJ1でプレーした3シーズン(01~02年、08年)で、レッズは5勝1分けの負けなしだった。この日が4度目の札幌ドームだった。
ただレッズはこの年、指揮官がミハイロ・ペトロヴィッチ監督に代わったばかり。リーグ戦は2試合を終えて1勝1敗で、まだ戦術が浸透しているとは言い難かった。
矢島が躍動、柏木が2得点の活躍
レッズは一週間前の柏レイソル戦で先発したメンバーから原口元気が外れ、ルーキーの矢島慎也が初先発した。
試合は、その矢島がゴールこそなかったが見せ場を作った。開始早々、コンビネーションで札幌ゴール前に抜け出しシュート。枠を外れ、しかもオフサイドの判定だったが、ルーキーの良い動きに、海を渡ったサポーターは沸いた。矢島はその後も柏木陽介のパスに飛び込みシュートを放つなど積極的にゴールを狙った。
しかし、先制は札幌。CKのトリックプレーでミドルシュートを決められた。レッズも前半終了間際に柏木が決め、追い付いた。
1-1で迎えた後半18分、レッズは相手ゴール近くでFKを獲得。阿部勇樹がボールをセットし直すふりをしたところで、向かいに立っていた柏木がシュート。相手の意表を突いて勝ち越しに成功した。
試合はそのまま2-1でレッズが勝利。ミシャ監督2勝目を挙げ、勝ち点3を土産に浦和に帰ることになった。
あれ? 気が付いたら加藤の後ろに
ところで清尾のつまらないミスを告白しておこう。
札幌ドームへ行ったことのある人は知ってのとおり、このスタジアムはピッチの部分がせり上がった形になっており、カメラマンが移動するときは、階段で下へ降りてから、行きたいサイドの階段を昇らなくてはならない。僕はチームの集合写真を撮ってから、コイントスを見てから急いでメーン側の階段を降りて右側へ走り、ゴール裏の階段を昇って位置に着いた。
試合が始まってすぐに違和感を覚えた。目の前に加藤順大がいる。ん?
なぜかレッズが守るゴールの後ろでカメラを構えていた。どうしてエンドを間違えたのかわからない。コイントスの結果も知っていたはずなのに。
ボールがこっちにないときを見計らって階段を降り、急いで反対側の階段の下まで走った。だが基本的に試合中の移動は禁じられている。せめてゴールが反対側にあるとき、こっそり昇ってしまおうと、プレーがギリギリ見えるところまで階段を昇った。すると、ちょうど矢島がゴール前に抜け出すところだった。うわっ!これが決まったらゴールシーンを一つ撮り逃すことになる。
幸か不幸か(もちろん不幸だが)オフサイドになったので、札幌が間接FKを蹴ったところでピッチレベルに昇ってことなきを得た。
こんな間違いをしたのも、コイントスの後、両チームの選手がエンドに分かれていく様子が見られないからだ(違うか)。
札幌ドーム最後の撮影だった
札幌はこの年J2に降格し、再びJ1に昇格したのは2017年。そのころ僕はもうJリーグの写真を撮っていなかったので、札幌ドームでの撮影はこの2012年が最後だった。
柏木のFKゴールは、たしかちゃんと撮れていたと思う。
さて、みなさんは2012年3月24日、何をして何を感じていましたか?
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