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さいしんコラム#1213 レッズレディースの本気度/「A&J」一番乗りを

 9月から11月にかけて行われたWEリーグクラシエカップのグループステージは、AFC女子チャンピオンズリーグ(AWCL)のグループステージと日程の一部が重なっており、日本で唯一AWCLに出場しているレッズレディースは、グループステージがシードされていた。これはJリーグカップとACLの関係と同じだ。来季はFIFAクラブワールドカップも同じ扱いになるだろう。

 カップ戦グループステージがシードされるのは、優勝に向けて有利な面もあるが、グループステージではどのクラブも出場経験の少ない選手の成長の場としてリーグ戦とは少しメンバーを替えて戦うことが多いので、レッズレディースにはその機会がなかったという側面がある。もちろん、その分AWCLの試合はあるのだが、相手の情報がほとんどない海外での国際試合でそこまでメンバーは替えにくい。実際には第1戦のOdisha FC戦は17-0の大差で、メンバー全部を替えても勝てただろうが、あれでは正直、成長の機会にはならないだろう。

 男子チーム、浦和レッズは残念ながらACLとJリーグの両方を制したことがない。もちろん日本のどのJクラブにもその経験はない。
 浦和レッズは2007年が最も「A&J」に近づいたシーズンで、あとはどうだったか。
 2013年、2014年、2015年、2016年はJリーグで上位(3位以上)に入ったが、ACLはラウンド16進出が最高だった。
 ACLで優勝した2017年、2019年はJリーグ7位と14位だ。昨季2023年はACL優勝とJリーグ4位という成績だったが、ACLは決勝の2試合しか行われていない。
 ちなみにG大阪がACLを制した2008年はJリーグで8位、鹿島がACL優勝した2018年はJリーグ3位という成績を残している。

 男子と女子では環境が違うのは重々承知だが、レッズレディースが今季(WEリーグの「今季」)、AWCLを制してWEリーグ3連覇を果たすことの意義の大きさは変わらない。
 浦和レッズが9回目のACLに出場するのは早くて2016シーズンだが、その際には「女子に続いて男子も。浦和がA&Jに挑む」を合言葉にして欲しい。 

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