清尾淳のレッズ話#309アジアはちょろい⁉ いいや、とんでもない/少しずつわかってきた
グループステージのレギュレーションが1位チームのみ突破というほかに、驚いたこと。
それまで経験していた「予選リーグ」では、順位を決める要素が勝ち点、得失点差、総得点の順だが、ACLでは、勝ち点が同じ場合、当該チーム同士の成績が重視され、その後全体の得失点差が要素になるということ。
出場チームに力の差があると考えられる場合、弱いチームから大量得点して得失点差で有利になることを避けるためだと思うが、このときはそれほど影響がある規定だと思わなかった。
ちなみにこの年からMDPのページを前年までの32ページから48ページに増やしてもらったのは、こういう特集をやりたかったからだ。その日のプログラム、という本来の役割を備えながら、レッズの雑誌的な要素を増やしていきたかった。
シドニー・オージースタジアムのスタンドが、レッズ色に化粧を施されていくのは、YouTubeでも言っているとおり、感動ものだった。
しかし周りに目をやると、やはり見慣れぬ光景がそこにあった。スタンドのシドニーサポーターと目が合うと、こちらが日本のカメラマンだということで、親指を下に向けたりしてきた。
さすがにJリーグで相手サポーターに(鹿島でも清水でも東京でもG大阪でも)そんな仕草をされたことはない。当時はレッズのロゴが入ったオフィシャルのビブスを着ていたのだが。
でも、「清尾淳」とか名札を付けていたら、「あいつか!」と指を差されたかな。上記4チームのサポーターには、そうされる覚えがあるかも(笑)。
2試合でACLが少しわかった。実は、まだまだだったのだが。