清尾淳のレッズ話#302 77万人のホーム無敗~Jリーグ初優勝その2/優勝を後押しするもの
2006年、最後まで優勝を争ったG大阪もホームでは1敗しかしていないが、途中4試合勝ちなし(1分け3敗)という時期があって、そのときに勝ち点を伸ばせなかった。このホーム1敗かホーム負けなしかが、明暗を分けたのかもしれない。
また最終的に2位になった川崎は、アウェイでは10勝2分け5敗とレッズのアウェイ7勝4分け6敗よりも成績が良かったが、ホームで10勝5分け2敗とあまりアウェイと変わらない成績だった。
ホーム無敗でJ1優勝というのは、2006年当時としてはJリーグ記録で、その後J1では2021年に川崎が達成している。25試合連続ホーム無敗の最中だったわけだ。
このときはコロナ禍影響で、J1が今と同じ20チーム体制だったからホームゲームは19試合で川崎は16勝3分け。レッズが達成したときより2試合多かったので難しかったかもしれない。
J1でのホーム無敗優勝は、現在この2チームだけが持っている記録で、3チーム目が誕生する前にぜひレッズが二度目のホーム無敗優勝を成し遂げたいものだ。
ちなみに2006年にレッズが塗り替えた1試合の最多入場者数は、現在は横浜FMが1位だ。2019年の最終節、優勝が決まるFC東京との試合、というか東京にも可能性が残っていた首位攻防戦で、63,854人だった。
この数字を塗り替えられるのは、今のところ日産スタジアムをホームにするクラブだけだ。あとは相手と状況か。ある意味、上記は最高のシチュエーションだったんだな。
ところでJリーグ年間最多入場者記録はYouTubeでも言っているように、2008年にレッズが作った809,353人だが、2008年のレッズの成績は前2年に比べて良くないのに、どうして?と思われるかもしれない。
一つには前年までのイメージが先行していたということもあるだろうが、駒場の試合数が関係していると思う。2006年と2007年は駒場が2試合、埼スタが15試合だったが、2008年は駒場が1試合だった。
だから埼スタだけのホームゲームの平均を比べると最多が2007年で50,542人。2006年が49,411人で2番目。2008年は3番目で49,346人だ。それでも多いんだが。
ホームゲームが年間19試合になった今季、年間入場者数の新記録が生まれてもおかしくないが、ここまでの各クラブの状況を見ると厳しい。現在、一番可能性のあるのはレッズだが、残り6試合(川崎戦の後半戦を含め)で平均54,800人くらい入らないと達成しない。
数字上は可能だけどな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?