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さいしんコラム#1214 良いお年を、と言われるために/ホントにがんばってよ

 実は、この「良いお年を」という挨拶が苦手である。
 苦手というか、まず自分から言うことはない。言いたくないのではなく、忘れてしまうのだ。
 忘年会の後とか、12月も29日ごろになって、2024年もあと3日という時期ならそういう気分になっているけど、クリスマスも終わっていないのに来年のことを考えるというのは頭がついていかないのだと思う。今年はハロウィンが終わってすぐに正月飾りの用品がスーパーに並んでいて、驚いた。
 ちなみに僕は日本のハロウィン否定派だが、すでに行事として定着したクリスマスは否定しない。しかしクリスチャンのように、特別な日だとも思っていない。大みそかまで1週間という区切りととらえている。
 そんなわけで、たいていの場合、相手に先に「良いお年を」と言われてしまう。勝ち負けではないが、今年は何回か先に言いたい(笑)。

 コラムでも書いたように、僕はレッズに関する原稿を書きまくることが、来年を良い年にすることにつながると思っている。それしかできることがないから。
 レッズレディースは皇后杯が残っている。15日に兵庫県で5回戦を長野パルセイロ・レディースと、それに勝てば岡山湯郷ベル対ノジマステラ相模原の勝者と22日に丸亀で準々決勝を戦う。以前なら両方取材に行っていたが、今は行ける環境にないので断念した。勝ち抜けばベスト4に進出して年を越すことになる。準決勝、決勝は1月だから、正に「良い年」を迎えることになるのだ。15日は3連戦の3試合目。11日のWEリーグ第5節から中3日の日程で強行軍だし、皇后杯初戦とはいえ相手はWEクラブの長野。厳しい戦いだとは思うが、12月8日、興梠慎三と宇賀神友弥の引退セレモニーがあることに後ろ髪を引かれながら、長崎まで遠征し120分応援を続けたサポーターに今度こそ勝利を届けて欲しい。

 そして浦和レッズは、来年を良い年にするためにここからが1年で一番踏んばらないといけない時期だ。というか、ここまで続けてきたはずの選手獲得の活動の成果を出さなくてはならない時期だ。まさか現状の陣容で2025シーズンで優争いができるとは考えていないだろう。"あの強い"レッズレディースでさえ、今季は昇格以外の補強がなくて臨み、リーグ戦ではわずかだがベレーザとINACの後塵を拝し、WEリーグカップでは敗退しているのだ。
 選手には良いオフの過ごし方をして欲しいし、クラブには朗報を待っていると伝えたい。
 浦和レッズに心から願う。「良いお年を」と言える年末にして欲しい

 ところで浦和レッズファミリーも大会が残っている。
 浦和レッズジュニアユースは高円宮杯JFA第36回全日本U-15サッカー選手権に出場し1回戦が12月14日に行われるし、レッズレディースジュニアユースは高円宮妃杯JFA第29回全日本U-15女子サッカー選手権に出場し、現在ベスト8に進んでいる。
 どちらも試合会場が遠くて行けないが、ベスト4に上がれば準決勝、決勝は東京で行われるので行くつもりだ。
 もしかすると、決勝会場で、今年2度目の「良いお年を」と挨拶を交わすメディア仲間がいるかもしれない。いや、ぜひそうしたい。

https://www.saishin.co.jp/column/weps/2024/1214.shtml



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