清尾淳のレッズ話#301 栄冠を引き寄せるパワー~Jリーグ初優勝その1/まず小金持ちになろう
2006年最終節の前日、ロブソンポンテと話をした。
「2点までは取られてもOKというのはかなり余裕がある。日本には、金持ち喧嘩せず、という言葉があるけど、それほどガンガン行かなくてもいいと思う?」
それに対してポンテは
「いや、俺はガンガン攻めるね。だって2点までは、取られてもいいんだろ。だったらやられることを恐れずに攻めた方がいい」
なるほど。金持ちこそ喧嘩する、というわけか。
この言葉どおり、開始からレッズがガンガン攻めていたのかはわからない。
だって僕は屋根裏から安全に移動するのに精いっぱいで前半13分まで、試合を試合を見る余裕がなかったから。
でも、おそらくロビーは前日僕に語ったような意識でいたのではないか。だから先制されてもまったく動ぜず、6分後に落ち着いて同点ゴールを決めることができた。
と想像する。
お金持ちは、わざわざ喧嘩しなくてもいい、と今でも思う。
ただ、お金持ちが喧嘩して勝ったら、大金持ちになるのかもしれない、とも思う。
まず、せめて「小金持ち」くらいにはならないと喧嘩もしにくいのだが。
ん? 自分のことを言ったつもりが、今のレッズのことみたいな響きに受け取った人がいるかな。
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