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さいしんコラム#1204~暑い時期の熱い監督交代/振る舞いも熱く
監督交代はもちろんクラブ主導で行われるものだが、実質的にはファン・サポーターあるいはパートナーの不満の大きさに抗しきれず、クラブが監督解任に踏み切った、というシーズンもあったと思う。
それに比べれば今回の後任監督は、サポーターを含めたレッズのことをよく知っているし、約半数だが選手の特徴も良く知っている。コーチの人柄も詳しく知っている。慣れるまでにさほどの時間を要しないだろうというのは大きなアドバンテージだ。
マチェイ スコルジャ。
昨年、レッズを三度目のACL優勝に導き、リーグ戦では終盤まで優勝の可能性を残して、最終的に4位で終了した。2017年以降、最も好成績を残した監督だと言っていいだろう。
一方、浦和にいくつもの大きな忘れ物をしたと僕は思っているが、本人はどう感じているだろうか。また、それを取り戻す意欲のほどはどうだろう。
昨年、コーチの一人にマチェイの性格について聞いたとき「本来は熱いところがあり、エモーショナルな振る舞いもする人だが、監督としてベンチにいるときは、極力それを抑えているようだ」と教えてくれた。去年のACLグループステージ第4戦、アウェイの浦項戦では、思わずそれが発揮されてしまったのかもしれない。
退場になるような言動は避けて欲しいが、監督のエモーショナルな振る舞いは、決してマイナスとも限らない。今季はポジティブな熱さをたくさん見たいものだ。
もう一つ。マチェイには、まだどの監督もレッズで達成していないことを実現して欲しい。
それが何だか書くのは、本人に話してからにしよう。