清尾淳のレッズ話#296 アジアを獲る周到な準備の年/想像力と決断
企業の経営に必要な要素はいあろいろあるが、想像力と決断もそうだと思う。
当時のレギュレーションによって得た、ACL本番までの1年の猶予。この間に入念な準備をするのは当然だが、ふだんのライバルクラブであるガンバ大阪のACLに帯同させてもらう、というのは並み想像力と決断ではなかったと思うが、どうだろう。
今となっては「そんなの当たり前じゃん」と言うやつもいるだろうが、それは「コロンブスの卵」というやつではないだろうか(この人の名前、出していいんだっけ?)。
G大阪にしてみれば、自分たちが協力したことで、レッズがACLを初制覇した。複雑な気持ちだったかもしれないが、喜びもあっただろうし、次は自分たちが優勝しなくてどうする、という大きなモチベーションになっただろう。それが2008年のACL優勝につながったと言うのは強引すぎるだろうか。
あの2006年の「周到な準備」はレッズだけの財産ではなく、日本のサッカーにしっかり還元されたと言えるのだろう。
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