さいしんコラム#1184~今季最後の重要な課題/大きなお世話
僕も、ACLプレーオフの理文やハノイFCとの初戦(ホーム)を終えたとき、「このチームは、Jリーグならどのレベルかな」と考えた。
だけど、それを何かに書こうとは思わなかった。特にハノイ戦は、ハノイにとってアウェイであり、ホームではどうなるかわからない、ということをよく知っているからだ。そして、実際そうなった。正直、負けるとは思っていなかったが。
マンチェスター・シティ戦は、今のレッズが勝つために最善のやり方をしたと思う。
持ち前の守りを最大限に生かしてとにかく0-0の時間を長くする。そして相手の焦りや疲労がピークに達したころのワンチャンスを待って点を決める。
実際、前半の40分ごろだったと思うが、「こんなはずじぇねえぞ」とでも言いたげな、相手の監督や選手の表情が画面越しに見て取れた。マリウスのオウンゴールを責める気は毛頭なく、あの場面を作ってしまったのが残念ではある。
もし、その戦術で首尾よくレッズが勝っていたとしても「レッズはプレミア王者より強いんだぞ」と僕は言わない。強いチームを倒すときのやり方が成功しただけだからだ。でも「チャンピオンシップ(イングランド2部)の下位」とは言われないかもしれない。
とにかく初対戦の1試合だけを見て「このチームは、わが国のリーグだとこの辺りのレベル」と断じるのは無理があると思う。
別に「2部の下位レベル」と言われて腹立たしいわけではない。「はい、どうですか。だから何?」とは思うが。勝負する場所が違うので。
だけど、そんなことより我々には最後の重要な課題があるのだ。
だから、大きなお世話だ。