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2月2日(2021年) ゼロよりマシなキャンプリポートの始まり

 2021年2月2日。この日は僕が初めてレッズのキャンプをYouTubeでリポートした日だ。
 新型コロナウィルスのまん延は2020年からだが、日本国内で問題が大きくなったのは2月中旬以降であり、2月2日までだった沖縄・金武町でのキャンプには影響がなかった。メディアの取材も一般のファンの見学も制限はなかった。

 僕も取材中に、テレビを見てこういう感染症が流行りつつあり、マスクが品薄になっていると知って、買っておこうと通販サイトを調べた。それまで自分でマスクを買ったことがなかったので相場を知らず、「30枚入り4,500円」というのは結構高いなと思いながらも、あまり考えずにポチッとしてしまった。相場の3~4倍の値段なのは浦和に帰ってから気がついたが、その30枚がなければ、かなり右往左往していただろう。

 話を戻すと2021年はコロナの真っ最中で、キャンプができるかどうか危ぶまれていたほどだったが、一般には非公開、メディアもチームと離れて練習を見ること、コメント取りなどはオンラインという、厳密な予防措置が取られて、1月25日から沖縄キャンプが始まった。

 僕は少し遅れて2月1日からキャンプ取材を始めた。
 ヒントになったのは29日に行われた沖縄SVとの練習試合を、クラブがインスタライブで配信したことだ。おそらく広報スタッフがスマホで撮影したものだっただろう。普通の試合中継とは比べ物にならないレベルのものだったが、情報ゼロの中では貴重な映像だった。

 以前から友人に「清尾さん、せっかくキャンプに行くんだったら、YouTubeでリポートしたら?」と言われていた。僕はその友人の勧めで前年の9月から「清尾淳のレッズ話」という昔語りのYouTubeをやっており、それの特別版をやったらどうだということだ。

 現在のレッズのことは、MDPとさいしんコラムという2つの媒体があるので基本的にYouTubeではあまり発信していなかったが、誰もが気になるシーズン前のキャンプが見学もNGなのだから、どんな感じかだけでもみんなに教えてあげれば喜ぶんじゃない、と言われて、なるほど。世間でYouTuberがやってるような、テレビ番組のようなレベルのものは到底できないけど、あのインスタライブでの試合中継がありがたかったことを思えば、拙い配信でも喜んでくれるかもしれない。そう思ってやることにした。

 1日には水戸ホーリーホックとの練習試合があったので、それをネタにして夕方から第1回の収録をした。それまで撮影はずっと友人にやってもらっていたのだが、沖縄では自撮りだった。いま見ると、写真を一切使っていないのは、編集が大変だからだろうか?ずっと僕の顔を見ていた人たちは大変だっただろう。あ、聞くだけでいいか。
 それと、ほとんど原稿を見ていない。たしか、このときは完全な原稿を作らず、項目と数字だけはパソコンに出しておいて、それを確認するだけだった。今より顔が上を向いているのは悪くないが、その代わりNG連発で、おそらくテイク10ぐらい撮ったと思う。
 そして映像データを浦和に送って編集とアップをやってもらったので、24時を回り、2月2日の公開になったのだと思う。

何と水戸戦は主審を西村雄一さんにお願いした

 翌日からびっくり。
 それまで毎回、100回から200回ぐらいの視聴回数だったのが、いきなり500回を超え、見る見る1,000回になり、2,000回に達したのだ。
 みんな、この時期はどんな情報でも欲しいんだなあ。俺の拙い発信でも無いよりマシなんだったら、これからも続けようか。
 意を強くして、そのキャンプ中に3回の発信をした。
 翌2022年も、コロナの状況は変わっておらず、発信の回数は6回に増えた。

レッズでは「カンペイ」と呼ばれていた本間さん(2021.2.1/金武町)

 今季は、一般見学も公開されていたし、もっと専門的な発信をする人たちがいるから「ゼロよりマシ」YouYubeの役割はもう終わったかな、とも思ったが、そもそも僕は「メディアは多彩であるべき」という考えなので、清尾目線の発信もあっていいか。邪魔にはならないだろ、と続けることにした。3日に1回ぐらいのつもりでいたのだが、行ってみると言いたいことがいっぱいあったので、2日に1回、全8回の発信になった。
 
 今回、2月2日の「あの日」が何かないかと自分のメモを探したら、これだった。僕にとっては記念すべき日なので覚えておこう。

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。

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