清尾淳のレッズ話#298 プロ制度の導入、2年目の前進~レッズレディース/実感した制服の効果
当時の僕は、レディースもアカデミーも、行ける試合はどこであろうと、全部取材に行っていた。
レディースの試合で、ある遠くのアウェイに行った時、最寄駅に降りてタクシー乗り場を探していると、若い女性グループを見かけた。女性だけの7~8どのグループで、みんな旅行にしては小さい、ふらっと出かけるには大きい感じの荷物を持っていて、バッグも服装もバラバラ。だいたいジーパンにスウェットかTシャツという格好で、ギャルっぽくもなく、ヤンキーっぽくもなく、OLっぽくもない。一見すると何のグループかわからない人が多いだろう。
清尾も、その日なでしこリーグの取材に来ていなければわからなかったと思う。ああ、この日の相手チームだな、と思った。おそらく駅に集合してタクシーに分乗するか誰かが車で迎えにくるのだろう。その集合待ちに出くわしたようだ。今なら何人かの選手の顔は知っていただろうが、最も今ならどのWEリーグのチームも、そんな試合への行き方はしないだろう。
これを見たとき、レッズレディースが移動の際に、バスの場合はジャージ、公共交通を使う場合はスーツという、制服を着ることの大事さがあらためてわかった。周りへのアピールにもなるし、自覚も高まるし、一体感も出るだろう。それを理解するのに絶好の光景を見たと思う。
はっきり、どこへ行った時か記憶にないのだけど、おそらく写真の試合ではないかと…。これで確信持ってわかる人、すごいな。
「赤き血のイレブン」についても書きたかったが、長くなるのでまたの機会に。