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清尾淳のレッズ話#289 優勝に始まり優勝に終わったシーズン/絶頂期こそすべきことがあった。

 そうか。今初めて考えたけど、もしもナビスコ杯にアウェイゴール制が導入されていなかったら、準々決勝で負けなかったかもしれず、そうしたら2006年のレッズは三冠の可能性も…。
 ナビスコ杯は最初に結果が出る大会だから、当時は全くそんな大それた考えはなかったが、あのシーズンは三冠を獲る力があったと思う。

 しっかり土台を作った上に、必要な戦力を獲得し、その選手たちをうまく起用すれば多くのタイトルを獲れる。2002年からずっとその過程を見てきて、結実したのが2006年だった。

 なぜ、それがこの後、長く続かなかったのか。2006年にも懸念を抱いていた人はいたと思うが、シーズン中にそれを見つけること、言い出すことは難しかっただろう。
 絶頂期にこそ、次代に備えることが必要。いま、それを強く思っている。


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