清尾淳のレッズ話#291 準備ととのう~フェスタ、体制、キャンプ、媒体、そしてXSC優勝/文句その1・復活すべき媒体
今はどれも発行されていない「キックオフガイド」「オフィシャルイヤーブック」「MDP増刊号」「オフィシャルハンドブック」。
このことで2つのことを言いたい。
まず一つ。「オフィシャルイヤーブック」「オフィシャルハンドブック」だが、この2冊は有料での刊行物だから、必然的に収支がある。イヤーブックは3,000円以上の価格で、「~記念Tシャツ」よりは安いが、それほど爆発的に売れるものではなかった。単体では赤字だったらしい。ハンドブックはたしか1,000円ほどで、オフィシャルサポーターズクラブの代表者に無料で送付されていたからかなり発行部数があったはずだが、販売数はさほどでもなかったのかもしれない。
ただ、思うのが、この2つは収支だけで廃止、存続を決めていいものなのか、ということだ。
そこで刊行停止の絶好の口実になったのが、コロナ蚊だった。感染防止のため、モノの製作は基本的に止まり、この2つも当然のように刊行されなくなった。以前から「紙媒体」撲滅派は、ネットを見ればみんな載っているという主張のようだが、それは認識の誤りで、たとえばイヤーブックのように1シーズンを1冊の本にまとめたものを見るのと、ネットの膨大な情報の中から必要な情報を検索するのとでは、まったくやり方が違う。ネットは何を検索するか明らかなときには良いが、「この時代の雰囲気を知りたい」というファジーな目的を満足させるのは不得手だ。イヤーブックとハンドブックは、もともと収益云々ではなく、クラブの義務として後世に残していくものだと思う。特にコロナ禍も収まって、収入も戻ってきているのだから、発行を再検討すべきだと思う。
ただし、今のレッズの社長と副社長は、イヤーブックもハンドブックもない時代になって就任したから、ないのが当たり前になっている。以前Jからのスタッフが強く提案しないと、難しいのではないか。
2つ目の文句(笑)は、明日。
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