2月4日(1996年) 復活してほしいビッグイベント
1996年2月4日(日)、浦和レッズは駒場スタジアムでレッズ後援会との共催による「Reds Festa '96」を開催し、約1万人が集まった。
トップ写真(MDPから)のキャプションにあるように、フェスタはこれで3回目。つまりJリーグがスタートした1993年の翌シーズン、開幕前の1月23日に初めて行われた。
いわゆる「ファン感謝デー」が、レッズでも行われるから実行委員会に来てほしいと言われて、僕は少し意外に思い、少しうれしかった。
レッズサポーターのイメージに引っ張られて硬派な雰囲気のあるレッズに、それまでプロ野球の「ファン感」しか知らなかったので、あまり似合わないのではないか、と思ったことが、意外の理由。
今ほどレッズに首まで浸かっていなかった僕は、そういうイベントに企画から参加することで、それまでより深くレッズに関われると考えたのがうれしかった理由。昔からいわゆる「学園祭」「文化祭」ではそれなりに力を発揮していたのだ。
僕が提案して実現した企画は「あなたもJリーグカメラマン」。
フェスタの中で、レッズと参加者で試合が行われると聞いて、それを希望者に撮影してもらうというものだ。スタンドにカメラを持ってきて選手の写真を撮る人は多いが、ピッチからは遠いし、撮る角度も決まってしまう。そこでJリーグの試合のときと、同じようにゴール裏に座ってもらい写真が撮れるという企画だ。
肖像権と著作権のことを勘案して、①フィルムは1人あたり4本(だったと思う)支給する。②撮影後、フィルムはすべて返却してもらい現像は実行委員会で行う。③撮影者にはサービス判で焼いた写真を返送し、ネガは実行委員会のものとする。④参加者が撮った写真の中からいくつかを後日どこかで展示する。
今と違いデジタルではないから、これで選手の写真が流出することを避けられるし(プリントから複写したら不可能ではないが)、参加者が自分の撮った写真を確認することもできる。さらに良い作品を展示することで、ある程度の満足感も得られるはずだ。写真を選定する際、全参加者から1枚以上は選ぶようにした。どこに展示したかは忘れた。
たぶん好評だったと思う。
そこからレッズフェスタは毎年行われ、駒場が改修中のときは埼玉大学のキャンパスで、駒場では入りきらなくなってきてからはスーパーアリーナで、埼スタができてからは埼スタで、その後は駒場に戻った。冬ではなく、開幕後の中断期間に行われたこともある。
いろいろなファン・サポーターの要望に応えるものとしてレッズフェスタは大事なイベントだと思う。ときどき「イメージ外」だったゴール裏のサポーターが「あれ、なんでいるの?」と出会うこともある。なんだかんだ言って、来るんじゃん(笑)。
ここ3年はコロナ禍で行われていない。だいぶ規制が緩んできたが、今年はどうなるのか。座席など居る位置が決まっている試合と、人が動くフェスタではだいぶ違うだろう。
でも、選手の意外な一面を知ることができ、レッズとシーズン中とは違う形で関われるフェスタはあった方がいいと思う。
復活を望んでいる。
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