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7月19日(2015年) 開幕からの無敗、19試合で止まる
ミシャ監督時代の5シーズン半のうち、2014年~2016年の3シーズンはJリーグで優勝争いをしたと言っていいだろう。それぞれ特徴のあるシーズンだったが、2015シーズンは開幕から19試合負けなしというチーム記録を更新した年だった。
2015年7月19日(日)、浦和レッズは埼玉スタジアムにサンフレッチェ広島を迎えて、J1リーグ2ndステージ第3節を行い、1-2で敗れた。開幕から17試合無敗で1stステージを優勝し、年間勝ち点1位に向けて、2ndステージも第1節、第2節は1勝1分けで終えたが、この広島戦で連続無敗がストップした。
レッズは、2位のFC東京に勝ち点6差をつけて1stステージを優勝。2ndステージも優勝すれば当然年間勝ち点1位になるが、2015年~2016年の2ステージ制は、たとえ両ステージを制覇してもイコールJリーグ王者とはならず、チャンピオンシップは行われるレギュレーションだった。
こう言ってしまうと、2ndステージで優勝しなかった言い訳のようになってしまうが、両ステージ優勝を目指すモチベーションを削ぐレギュレーションであったことは間違いない。
歴史の総括のために言っておく。1997年から2004年までの2ステージ制では、両ステージを制したジュビロ磐田(2002年)、横浜F・マリノス(2003年)、はそのままJリーグ年間王者となった。これは93年~95年に実施された2ステージ制と96年に行われた通年制リーグを踏まえて導入された制度によるものだ。
2015年からの2ステージ制は、それさえも認めない、まさに歴史に学ばない「天下の悪法」だった。
年間勝ち点1位を目指すレッズは、貯金6を持って2ndステージを戦っていく、という状況だった。その「貯金」が緩みにつながらなかったとは言えないだろう。
試合は悪い内容ではなかった。前半、PKを得てそれを決められなかったが、その後オウンゴールで先制する。その後も押し気味に試合を進めていたが、67分にカウンターから同点にされる。そして84分、ゴール前のこぼれ球を決められ1-2。この1点を取り返せなかった。
レッズは2ndステージを第3節で9位と低調なスタートだったが、この時点でもまだ年間勝ち点では1位を保っていた。
もしかしたら年間勝ち点1位のことは忘れて、2ndステージ制覇だけを目指せば結果は違っていただろうか。
さて、みなさんは2015年7月19日、何をして何を感じていましたか?
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