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ランダム情報に触れる贅沢【/#043】

子どもが高校を卒業し、もういらないというので国語の教科書をもらった。
すっかり忘れていたけど、小学校みたいに「国語の教科書」1冊だけではない。
「古典B」「現代文B」「新編現代の国語」「新編言語文化」と4冊もある。急がず少しずつ読もうかなと思い、ページをめくった。
うわぁ懐かしい、と思う文章もあれば、初めて読むお話もある。
「新編現代の国語」に、ブログの文が載っていたのには驚いた。
私の時代とはだいぶ変わったようだ。

で、久しぶりに読むと、めちゃくちゃおもしろかった。
学生のときは、そんな風には思えなかったと思う。最初は一気に読んでおもしろさを体感するのだけど、テストはあるし漢字は覚えないとだし、黒板の文字を写すのに精一杯で余裕はなかった。大人になってからといえば、子どもが小さいときに絵本を読み聞かせていたけど、つい私のほうが夢中になってしまったっけ。

どうやら、小説だけでなく詩や古文、俳句など国語の幅広いジャンルに一気に触れられるのは、私にとって贅沢なことらしい。
今や私のYouTubeはお気に入りのタイムラインがほとんどで、スマホのGoogleも私が興味ありそうなものを紹介してくれる。AI機能が加速すれば、より興味がありそうなものを選んでくれるのだろう。もちろん自分が興味ある記事が大半だろうからクリックするだろうし、満足度は高くなるに違いない。同じジャンルや興味のあることを突き進むのも、もちろん楽しい。
けど、昔はわからなくても、今読めば違った見方や感じ方ができるのではないか。そう思うと、いつでも心の空きを持っていたいなぁとも思うのだ。

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