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「負けず嫌い」に生かされたお話。
負けず嫌いな自分
わたしはかなりの「負けず嫌い」
だと自負している。
正義感が強く、曲がったことが嫌いで、おかしいと思ったことはおかしいとハッキリ言う。
今思えば幼い頃からそんな性格だったが
小学5年の頃にいじめにあったことで
この性格を封印し...。
口数の少ない目立たない地味な女の子
を、中学3年の夏まで私は必死に演じ続けた。
明らかに本当の自分を封印し、自分の身を削りながら学校生活を送っていたことによる過度なストレスによって帯状疱疹にまでなって
心だけでなく体も悲鳴をあげ「休んだ方がいい」というサインしかない状況でも..。
「ここで逃げたらダメ、わたしはやり直すと決めたんだから」
と、痛むお腹を抱えながら学校に行ったり行かなかったりを繰り返した時期もある。
かと思えば、中学3年の10月に学年主任から
「体調管理ができていない」と説教を喰らった時、わたしは我に返って
このまま嘘の自分を作り続けて学校に行っていたら、わたしは本当に潰れてしまう、もうこんなことはやめよう。
と、自分を守るために「学校には行かない」と
ハッキリ決断し、行かない期間は当時本気で
目指していた夢に向かって習い事を頑張ったり
オーディションを受けたり...。
あんなに自分を偽ることが正しいと思っていたのに、ありのままの自分でいるために出来ることをしていた結果、人にも恵まれ、通学型の通信制高校に進学し、普通にしていたら絶対に出来ないような経験もたくさんすることが出来たりもした。
そして何より、度重なる辛い経験から何度も何度も「死ぬこと」を考えたり、実際に死のうとしたこともあったけれど、今わたしは大人になり、生きている。
何がわたしをそうさせているのか?
そう振り返った時に、この「負けず嫌い」なところが「わたしを生かしてきた」んだと気づいた。
いじめを受けていた時から
わたしは心のどこかで
アイツらには絶対に負けたくない!!!
と、強く思っていた。
だから、小学5年の夏に泣きながら
裸足で道路に飛び込もうとした時も
これで死んだらアイツらの思うつぼ、私が負けたことになる、そんなのは絶対にイヤだ。
と、飛び込むことを留まれた。
アイツらには絶対に負けない、いじめられない自分になって青春して、わたしをいじめたことを絶対に後悔させてやる!!!
と、今思えば中学に進学する時も
わたしはこんなことを心のどこかでは
メラメラと思っていた。
だから、どんなに本当の自分が出せず辛くても
ここでへこたれてアイツらの思うつぼには何が何でもなりたくない!!
という気持ちから、意地でも地味なキャラを
中学3年まで演じ続けた。
そして、自分を守るために「学校には行かない」と選択した時にも...。
待って??わたしはずっと地味子として学校に通ってたけど....こんな嘘の自分を作ってまで自分見失って体壊して死んだら、それこそアイツらに負けたことになるじゃないか。そんなの絶対にイヤだ!
と、我に返って方向転換をして、わたしらしさを取り戻すこともできた。
「いじめの加害者には絶対負けたくない!」
という強い気持ちと復讐心が、今思えばどんな時もわたしの命を繋ぎ止めていたのだ。
もちろん、偽りの自分を作り続けて不登校になったり、方法を間違えてしまったりもしたが、間違いなくわたしは負けず嫌いだったことで
自分を守り続けられていた。
そんなことにわたしは気がついたのだ。
いじめがなかなか認定されず、加害者は罪を反省することもなく何事もなかったように学校に通ったり人生を謳歌する。
そんなことが当たり前のようにあることを
幼いながらにも分かっていたからこそ
絶対にそうはさせない!
と強く思っていたからこそ、誰よりも人の痛みが分かるようになったし、自分だけでなく友達が辛い思いをしている時に救うこともできた。
「負けず嫌い」はわたしの命綱であり、原動力なのかもしれない。
そんなお話でした☺︎
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