大変だと思っていた日々が、実は楽勝だった話。
2年前、我が家に初めて4ヶ月のマンチカンがやってきた時、「猫を飼うのはこんなにも大変なのか…」と、夫と共に驚き、脱力したのを覚えています。
マンチカンのおもち君は、日中、どれだけ遊ぼうが、夜、とにかく寝ない。
一晩中暴れまくる。
猫は夜行性だと聞きますし、1匹で暴れてくれる分には全然良いのですが、おもちは、「人間巻き込み型」の暴れ猫でした😂😂😂
ふすまをぶち破り、障子も破り、人間の布団めがけて突っ込んで来る!! 足も噛んでくる!!!
その上、トイレを失敗すること多々。
飼い主も猫初心者で、どの程度で病院へ連れていくものかわからず、何かあったら困るから…と、猫砂を食べた日にゃ、即獣医さんのもとへ走る有り様でした…。
ーーーおもちが多少落ち着いてきた1年後、今度はミックスのシニア猫・あずきがうちへやって来ました。
道路でうなだれていたところを「危ない!!」と慌てて手持ちのエコバッグに入れて、保護したあずき。
保護した日に、なんと網戸から逃走し(!)、そこから毎日夫と必死で探し出し、1週間後に再び保護に至った経過があります。
推定年齢7歳の、今のところ治療法がないとされている「エイズキャリア」という病気を持った猫ちゃんです。
エイズキャリアは、血液から他の猫に感染すると言われてるので、マンチカンのおもちとは、離して飼うことを獣医さんから推奨されました。
そのため、あずきは、来た翌日から、我が家で一番高いエアコンがついた、大きくて快適な部屋に暮らすことに…!(笑)
この子を育てるのもまた大変で、「エイズキャリア」という病気を飼い主が把握するために、動物病院には3件話を聞きに行きましたし、様々な治療を受けに、頻繁に獣医さんのもとへ通うことになりました。
噛みグセがあって治すのに苦労したし、そもそもこれまで大変な思いをして生きてきた分、人間を信用してもらうまでに時間がかかります。
ひたすら根気強く、話しかけ、ご飯をあげ、共に過ごし、膝に乗ってもらえるまでの関係になりました。
……その時、思ったんですよね。
「おもち1匹飼うのなんて、大変大変言ってたけど、余裕で楽勝だったんだな…」
って。
おもちだけでも、確かに大変だったはずなのですが…。
2匹(しかも1匹病気あり)となると、気を配るところは増えるし、あずきを預かってくれるところは中々ないので、外泊は絶望的だし、病院へしょっちゅう走るわ、飼い主はしょっちゅう噛まれて流血するわで、
「猫2匹責任持って飼うのは、本当に本当に大変。そしてお金も飛んでいく…(いやまあ死ぬほど大事だし可愛いからやるんですが!!)」
…と感じたのでありました。
ーーーそしてあずきが来て1年も経たないうちに、我が家に赤ちゃんが産まれました。
ここまでの流れでもうお見通しかと思うんですが、赤子が来て、思いましたよね!!
「猫2匹飼うのなんて、楽勝だったんだな!!🐱🐱」
……って。笑笑
いやもう、赤子が来て、私の生活は驚くほど変貌しました。
2-3時間に1回の授乳やミルクに寝かしつけ、おむつ替え、しょっちゅう泣き叫ぶ赤子の相手、自由に外には出られないので、全てネット頼みの買い物に変わり、クレカの明細に青ざめる日々…。
歯磨きも中々できず、トイレも高速で済ませ、お風呂は入れない日も普通にあるし、好きな読書は、ほぼない睡眠時間をさらに削ってやるしかない( ̄▽ ̄;)
「ね、猫2匹の時は、まだ好きな時間に買い物も行けたし、仕事も出来ていたなあ…😳😳💦」
と思い、大変だ大変だと騒いでいた、猫2匹との生活は、まだ余裕があったのだな…と思ったのです。
🙂🙂🙂
ここ数年で、夫婦二人暮らしが長かった私たちの生活は、徐々に形が変わり、次第に、責任と負荷がかかるようになってきました。
それは言い換えると、「愛を注ぐものが増えた」という嬉しいことでもあるのですが、同時に肩にズシンと生命の重みも感じます。
何だか神様が、すぐにへこたれる私を試練に慣らすため、徐々に徐々に、負荷をかけてきた感じにも思えて、「何だか人生上手いこと出来てるな~」とも思います。
今は赤子1人に猫2匹抱えて、半泣きになりながら、ひいひい言って生活する毎日ですが、これからまた守るものが増えたり、試練が訪れたりすれば、「あの時は全然楽勝だった!!!」と思うのでしょう。
大変な毎日だけど、夫は、「今の生活の方が良い✨」と言います。
感情のままに生きる私の相手が、トラウマになるほど、しんどかったようです…😇
赤子と猫2匹の世話は、私に比べれば余裕なようで…( ̄▽ ̄;)
徐々に徐々に、色んなことに柔軟に対応できる、優しい大人へとなりたいですが、私はきっと一生、ヒーヒー言って、アワアワしてるんだろうなとも思います。
さゆ